USAGI stainless90
「切れ味が悪くなったので、研いで!」というリクエストでした。
小さな刃こぼれがたくさんありました。
肉厚でパワーのありそうなハサミです。
USAGI stainless90を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 6.8インチくらい。ハマグリ刃。
- ネジ
- シンプルなシングルタイプのマイナスネジ
- ハンドル
- シンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
トリミング用のシザーです。
これは理容のあら刈り用のハサミと同じです。
トリミングのハサミの業界はまだ新しいです。
トリミング用のハサミを研いでいると、かなり理容の影響を受けているなあと感じます。
トリミング用のハサミは、7インチくらいの大きいハサミと5.5インチくらいののミニバサミ、そして42目のスキバサミが基本ですね。
トリミング業界の源流は、理容業界につながっているのかなぁと感じます。
そして、日々進化しているのだろうなあ・・・感じます。
というのは、
トリマーさんの刃付けリクエストが年々厳しくなってきているからです。
以前は、
正直言って、
「こんなハサミで、本当に仕事できるんだろうか?」と思ってしまうくらい大きくバランスを崩したハサミや、変な刃付けをしているハサミを多く見かけました。
こんな刃づけがいいのかなぁと、疑問に感じたことも多かったです。
最近はこちらからの提案という形で、鋭い切れ味の刃をつけています。
とはいっても、それまでが、すごく鈍角な鈍い刃付けのため、それほどでもありません。
すると、「ハサミって、研ぎでちがうんだぁ」と言われました。
また、初めてのかたには「いろいろ研ぎに出したけど、こんなに切れて、びっくりした」と言われることもあります。うれしいです。
ただ、
同時に
同業者に対して、
「ちゃんと仕事しろ」と言いたくなるものです。
それだけ、本来はよく切れるはずなのに、研ぎによって切れないハサミで使っているトリマーさんがたくさんいるということです。
さて、
さて、
このはさみについてです。
このハサミは、厚みがあってパワーのあるはさみです。
しかし、トリミングで使うと、ちょっと重いかもしれません。
ハサミの重心も、前のほうにあります。
ポイントを定めて、刃先を使おうとすると、その重さからブレやすいかもしれません。
もし人間のように硬い毛を切る機会がないのなら、厚いものよりは、薄い刃のタイプもいいと思います。
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