URBAN STYLE MUJIRUSHI V3-30S
はさみ職人から見た「無印」の印象について
テーマが大きいかな?
URBAN STYLE MUJIRUSHI V3-30Sを研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 櫛刃:30w刃 棒刃:はまぐり刃 笹刃
- ネジ
- 埋め込みタイプ
- ハンドル
- シンプルなメガネ
はさみ職人's EYE
いろいろなハサミメーカーがありますが、それぞれ何となくの特徴があります。
今回のセニングも研いでみて、、、無印らしいなあという感じました。
どの辺が?っていう話です。
セニングの場合だと、
やたら「切れる」にこだわっているハサミ。
ハサミの作りとしては、ソリを強くしているタイプなどです。
この場合、開閉のたびにくし刃が棒刃があたる感覚が強くなります。
(いいとか悪いとかではなく、特徴です)
力が強くなるので、切れ味もいいです。
長切れもさせやすいです。
ただ、この場合、「刃が当たる感覚がイヤだ」というのがあります。
スルゥ~と開閉したいという意味です。
無印のハサミは、このスルゥ~という開閉を重視したつくりです。
開閉はしやすいですね。
その反対に力強く切ることができるか?というと、ちょっと難しいです。
繊細な感じです。
その分、スルスルと開閉できるのはいいです。
例えば、カット率の低いハサミなんかは、そもそも繊細なので、スルスルした感じがよさそうです。
逆にカット率が高いハサミ、例えば50%のセニングなどは、スルスルした感がいいです!!!
が、
カットする毛束を厚くとると切りにくいことがあります。
向き不向きがあるってことで・・・
ちなみに
こういう特徴がありますが、
研ぎの味付けによっても変えることができるので、「スルスル開閉よりは、パワフルに切れる感じで」みたいなリクエストをすると、それなりにいい感じにすることができます。
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