S.Line SUM7016
セニングを研ぎに出したら、切れなくなった・・・
そんな話を聞きます。
特に今回のようなカット率の高いセニングです。
研ぐ技術力を試されるハサミですが、・・・
その技術力ってどんな技術なんでしょうか?
今回は、非常にディープな話になります。
プロのハサミ屋さん向きですかね(笑)
S.Line SUM7016 を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 櫛刃:16目 棒刃:段刃 直刃
- ネジ
- 出っ張りタイプ
- ハンドル
- 3Dメガネ
はさみ職人's EYE
今回のようなカット率の高いセニングは、研ぐ技術力を試されるハサミです。
その技術力ってどんな技術なんでしょうか?
ディープな話ですね。
プロのハサミ屋さん向きです(笑)
まず
はさみって、
実は、、
意外と知られていないんですが・・
プロでもわかっていない人多いんですが、、
刃が鋭ければ切れるものではない!
刃が鋭くても切れない!
包丁とか、カッターとかだと、、、、鋭いと切れるんですけど、
ハサミはそうでもないです。
鋭いほうが切れることが多いですけど、そういかないことも多いです。
特にセニングの場合は、鋭ければいいとわけではないです。
あまり鋭すぎると、刃と刃がケンカして、閉じなくなってしまいます。
そうなるとハサミとしては使えないです。
なので、そうさせないようにするテクニックが必要です。
そのテクニックが、技術力ってことになります。
具体的には
わざと切れないようにします。
「刃を殺す」と言います。
ちょっと怖い言葉ですね。
一度丁寧に鋭くしてから、わざと切れすぎないように刃を殺します。
この加減が難しいです。
あまり殺さなすぎると、刃と刃のケンカになって、使った美容師さんが「刃が噛んでしまった」とクレームを言われてしまいます。
実はこれって、使い方次第という面もあります。
押切の癖があると、ない人に比べて、何倍もトラブルが起きやすいです。
その対策で
たくさん刃を殺します(コワイ)
殺しまくると、刃が噛んだということがなくなります。
逆に毛を切った切れ味は微妙・・・最悪毛が折れるようにして切れないです。
これはこれで、クレームになんですが、刃と刃のケンカの場合は不良品ということになりがちなので、多少切れ味が悪いくらいならOKと考えているメーカーもあります。
こ〇〇〇・・・とか
さ〇〇〇・・・とかです。
↑ オオタ。ちゃんと大人の対応します(笑)
そんなことですので、
セニングの場合、微妙に切れないようにしています。
押切の癖が強い人には、多めに切れないようにしてます。
これはハサミによっても、個体差があって変わってきます。
ってことで、
同業のみなさん。
押切のひとって、要注意ですよね!お互い気を付けましょうね(^^♪
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