マツザキ FS5530D(30目ﾒｶﾞﾈ5.5ｲﾝﾁ)を研ぎました。京都はさみ職人

・あまりにヌケが悪いので使わなくなった・・・
・ 使うと枝毛を作ってしまう・・・
・ 一度も研ぎに出したことがない・・・

ということでした。

研ぐ前の刃の状態は、確実に枝毛が出来る状態でした。
引っかかる、引っかからないというレベルではなく、100％引っかかるという感じです。
引きちぎるように切れる感じです。

「豹変」

という言葉をイメージしながら研ぎました。

自分のセニングとは思えないくらい、劇的にヌケをよくさせよう！

そんな気持ちです。

ヌケ重視の刃をつけました。

試し切りをして、劇的によくなりました。

こう思い描くイメージになると最高です。

このセニングは、5.5インチで短めのセニングです。

この辺は好きなところです。

そして、とても軽いです。

軽いのが使いやすいと感じる方もいらっしゃると思います。

その半面、「なんか、枝毛を作っている気がする・・・」と感じていらっしゃる方も多いと思います。

それは、このセニングは、外見が細身です、

この形からでは非力ですが、その分ソリを強くして、力強さを補強しています。

しかし、刃がめくれ易く、引きちぎるような刃になりがちなんです。

もし、このハサミを使っていらして、何か引っかかると感じていらしたら、早めに研ぎを出した方がいいと思います。

セニングの研ぎが上手なかた、経験豊かたなかたがいいと思います。

このセニングは、ちょっと特殊な面があるからです。

普通に研いでしまうと始めの一人二人はよく切れるかもしれません。

しかし、すぐ引っかかる感じが出やすいです。

このクセは強烈なので、すぐ見抜いてくれるかなあ・・・。