MATSUZAKI 1898 700F
刃の彫刻について
刃に彫刻されているハサミって、どうよ?
と考えているアナタ!
どうなんですかね・・・一緒に考えてみましょう。
ちなみに
メーカーさんのHPにはこんなことが書かれていました。
また、刃形状が肉厚のため、これらにより少ない力でパワフルなカットをしていただけます。
MATSUZAKI 1898 700Fを研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 段刃 柳刃
- ネジ
- 出っ張りタイプ
- ハンドル
- シンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
スッキリとしたフォルムですね。
どちらかというと細身かな・・・
HPには肉厚と書かれていました。細身の肉厚と言った感じでしょうか。
裏側。
彫刻です。
左の丸が3つのやつが3代続いた・・・という印だそうで・・
真ん中にはmatsuzakiとかわいい感じの文字です。
このメーカーのハサミには、このmatsuzakiと彫刻されているのがおおいですね。
右の星みたいなのが4つはなんだろう?
さて、
刃に彫刻ってどうよ?という話です。
まず、いいところ!!!
これはビジュアルです。
好きか、嫌いかは置いておいて、彫刻することで雰囲気がかわります。
このハサミは彫ったところに色を入れていますね。
ネジ付近のハサミの名前のところに入れてあるのはありますが、刃のところに色付きで名前を入れてあるハサミは珍しいです。
賛否分かれそうなところ。
切れなくなってきたら研ぐわけです。
研ぎの基本は、刃の全体を薄皮一枚剥くように削るのが理想です。
(欠けがあれば、たくさん剥かないとよくならないです)
薄皮一枚剥くとき、彫刻の部分も削ることになります。
そうすると彫刻が薄くなったり、消えたりします。
彫刻が薄くなると、切れ味的には問題なのですが、ビジュアル的には問題があります。
なので、
彫刻があって、刃こぼれがあったり、刃の角度の調整が必要だったりすると考えます。
切れ味を優先させるか?彫刻を残すか?
僕の方針としては、
メーカーの品名といった彫刻なら、切れ味優先します。
持ち主の名前などだったら、ビジュアルを優先して彫刻のところはできるだけ残すようにします。
今回のハサミなら、、、微妙ですが、ハサミの特徴から残す事が多いです。
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