KIKUI AA15 7インチオフセット
KIKUIのハサミです。
今はステライト(コバルト)の材料を使っていて有名ですね。
昔は着鋼という、鋼材がありました。
その着鋼のはさみについてコメントさせていただきます。
KIKUI AA15 7インチオフセットを研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 段刃。
このハサミは鎌刃でした。
不十分な研ぎがされた跡です。 - ネジ
- マイナスのシンプルなネジです
- ハンドル
- オフセット。
理容向けの昔からあるタイプです。
はさみ職人's EYE
着鋼(チャッコウ)について
昔のハサミの鋼は着鋼です。
これは軟鉄と鋼鉄を接着されている鋼です。
???
と思われた方、それが正常です(笑)
詳しく説明させて頂きますね。
そのまえに。
この動画の0:50ぐらいのところを見てください。
うっすらとある線を確認してください。
この線が、軟鉄と鋼鉄の境目です。
2つの材料をくっつけているんです。
軟鉄(ナンテツ)は柔らかい鉄。
鋭くしても切れません。
例えば、針みたいに鋭い棒をつくると、柔らかいので曲がるか、折れるしてしまいます。
鋼鉄(コウテツ)は硬い鋼です。
ハサミの材料もこれです。
包丁とか、カッターの刃とか、日本刀もそうです。
針もそうですよ!
なので、針のように細い棒でも、硬いので簡単には曲がりませんし、折れないです。
これは昔の技術で、
いまでもプロが使う包丁などに使われています。
ちなみに、ハサミの場合私の感想としては、
「よく切れる」
「すぐ切れなくなる」
です。
たぶん、10人は切れないと思います。
今のはさみと比べると圧倒的に永切れしませんね(笑)
まあ、なので今のハサミには使われないんですが。
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