KIKU 60N
お客様からのリクエストはありませんでした。
きれいに使っていらっしゃいました。
刃が少々荒れた感じでした。
この症状はこの鋼材にありがちなパターンで、切れ味としては引っ掛かりを感じるようになります。
音にすれば、コツコツとか、カチュカチュ・・・そんな感じです。
独特の鋼材なので、独特の研ぎ方が必要になってきます。
ポイントは「やさしく」です。
KIKU 60Nを研ぎました
ハサミDATA
変形両剣刃の6インチ。
柳刃。鋼材はステライト。
ハンドルは、シンプルなメガネ。
ネジは、表がちょっとでっぱりがあり、裏からマイナスを十字にしたネジ(+ネジではない)。
はさみ職人's EYE
とてもシンプルなはさみです。
つくりの精度は高く、「シンプル イズ ベスト」という言葉が浮かびます。
重心のバランスが少しだけ、先端にあります。
ストロークして使う場合は、ちょっと重く感じるかもしれません。
そのときは、5.5インチを選ぶといいかもしれません。
この鋼材のステライトというものは、刃をつけるには、特殊な材料です。
なので、技術力の差が出やすいです。
研ぎ終えて、チェックしました。
いい感じです。
そのクセを見切っていい刃をつけることが出来た!
自己満足ですね(笑)
以前に美容師さんが、
「クセの強いひとの頭を、読みきって、
カットが出来たとき、自分でいい仕事が出来た・・・
と感じる」
と聞いたことがあります。
もしかしたら、それと同じような感覚かもしれません。
コメント