JOEWELL JFG-22
ご依頼いただいたお客さまからのコメントです。
カット率を25%から20%に下げてほしい
現在カット率が25%くらいです。20パーセントにして欲しいです。
そもそも、セニングのカット率を変えることができるのでしょうか??
カットバサミと同様、刃付け次第で切った感覚はかわります。
セニングの場合は、切った感覚が変わるとカット率も変わってきます。
カット率は、櫛刃のV溝を浅くしたり、棒刃の鋭さを調節して下げることができます。
逆にカット率をあげるには、逆のことが必要になります。
JOEWELL JFG-22を研ぎました
ハサミDATA
6インチ。
オフセット。
上刃は、22目のフラットの櫛刃。
下刃は、はまぐり刃で笹刃です。
ネジは、少し出っ張りタイプ。手で開け締めできます。
ハンドルはシンプルなオフセット。
指穴リングを使っていらっしゃいます。
はさみ職人's EYE
フラットの櫛刃です。
カット率を下げたいということで、この場合はどういうふうにするのでしょうか?
スライドカット用のハサミのように刃をつけます。
スライド用というのは、毛に刺さらないような刃付けです。
反対の毛に刺さるよう刃付けは、カミソリのような刃付けです。
櫛刃も棒刃も、毛が刺さらないよう刃付けにします。
思いっ切りやれば、やるほどカット率は下がります。
ちなみに、「フラットのくし刃の場合、切れ毛ができやすい」と仰る方がいます。
私はあまりそうは思いませんが、そうかもしれませんね。
実際はどうなのでしょう?
ただ、ハッキリとしていることは、
切れないセニングだと、櫛刃がフラットだろうと、Vだろうとwだろうと、切れ毛、枝毛ができます。
また、パサつくとか、短い毛が飛び出てくるというのも、問題あるセニングの可能性があるようです。
セニングにも注意を払いたいものです。
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