HI.Z 6.0
「刃先が薄くならないように・・・」
というリクエストでした。
HI.Z 6.0を研ぎました
ハサミDATA
6インチ。
甲丸の直刃。
ハンドルは、オフセット。静刃側のハンドルはメガネ用ハンドル。
ネジは、小さな板バネの入った自在ネジ。
はさみ職人's EYE
研ぎのリクエストで意外と多いのは、今回の「うすくならないように」「小さくならないように」です。
というのも、研ぎに出して返ってきたら、「自分のはさみではないか、と思うほど小さくなった」というのは、よく聞く話しです。
研ぎではなく、単にけずられてしまったということで切れ味以前の問題です。
今回のハサミは、比較的ハガネが柔らかいため、削られやすいものです。
ある全国規模のメーカーさんは、ベルトサンダーといわれる機械をメイン使います。
これは鉄や木材などをアバウトに削るための機械です。
チェーンソーみたいなパワフルな機械です。
パワフルなので、精度の求められない、ちょっとした工作にはいい仕事をしてくれます。
しかし、理美容のハサミはとてもとてもとても・・・繊細なものです。
ベルトサンダーは、理美容のはさみの研ぎに適さないと思います。
この機械を使う人たちにで研ぎにだすと、「研がれた」わけではなく「けずられた」ということで小さくなったり、薄っぺらになったりします。
削れば削るほど、よく切れるようになるなんてことは、ありません。
刃こぼれなどのカケがある場合は、削る必要がありますが、落としたりしてなくて刃が欠けていなければ、ほんのごくわずかだけ削れば切れ味は復活するものです。
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