研ぎ実績

EZY EC625r

シンプルな日本のハサミです。

たぶん鋼はコバルト系のVG10というヤツだと思います。

ただ、別にそのように表示されているわけではなくて、そんな感じがするからです。

鋼の違いって、はっきりと、これは〇〇だ!と分かる場合もありますが、たぶん、、〇〇かなあといったレベルです。

この鋼について、細かく見ていこうと思います。

後半へつづく。

 

EZY EC625rを研ぎました

ハサミDATA

はまぐり刃 柳刃
ネジ
埋め込みタイプ
ハンドル
シンプルなオフセット

はさみ職人's EYE

シンプルですよね。

ハマグリ刃のオフセットです。

開いた感じ、刃線もシンプルな柳刃です。

 

さて、鋼です。

VG10と言われる鋼は、福井県の鋼屋さんのオリジナルの鋼です。

V10と略したり、V 金 10と表したりします。

鋼のメインは鉄ですが、

この鉄に

クロム (Cr) 15%

モリブデン (Mo) 1%

コバルト (Co)1.5%

混ざっているそうです。

↓↓↓↓これから先は専門家でないとわからないくらい、難しいです。

 

そうすることで、素地(マトリックス)を強化し、高硬度を実現、刃の永切れ性を一層高めています。

そうです。

さらに、

バナジウム (V) の添加によって組織を微細化すると共に、これら Cr, Mo, V の元素は硬い炭化物を多量に作るので、耐摩耗性は一段と向上します。

被削性は良好で刃研ぎが容易です。V 金 10 は高温焼き戻しでの二次硬化が現れるので、約 450℃までの表面コーティング処理を施すような刃物にも最適です。

 

優れた耐食性と切れ味で包丁からナイフ、機械刃物まで幅広い用途で性能を発揮します。

 

↑↑↑↑↑↑

わかりましたか?

たぶんわかる人はほぼいないと思います。

仮にわかったところで、学者さんや工場関係者じゃない限り、この知識を使いこなせないですね。

ただ!

ポイントがあって、

それは、

鉄にいろんな金属が混ざっているという点です。

この鋼はクロムとモリブデンとコバルトとバナジウムが混ざっていますね。

なので、

この鋼は、

クロム鋼であり、

モリブデン鋼であり、

コバルト鋼であり、

バナジウム鋼です。

 

よく

このはさみは「コバルトだから、〇〇」という話を聞きます。

それって、それほど特別ではなくて、「鉄でできているから〇〇」といった程度に感じます。

 

たしかに

良い鋼はいい切れ味です。

ただ、その差は微妙で・・・ハサミの造り(サイズやハンドル、ソリやヒネリ)でもかなり違います。さらに刃付けなんかでも変わってきますね。

コメント

コメントを投稿する

メールアドレスは公開されません。*は必須項目です。