CH SS-42 EXTRA STAINLESS 42目オフセット
セニングのくし刃③
普通のV溝。刃先のくし刃3本が少し浅いです。
これって、なんでだろう?って考えてみました。
CH SS-42 EXTRA STAINLESS 42目オフセットを研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 42目 直刃
- ネジ
- 埋め込みタイプ
- ハンドル
- ハンドル長めのシンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
刃先の櫛刃が浅めです。
なんでだろう?
想像するに・・・
作る工程でこれのほうがよかった・・・かと思います。
使い分には、毛を櫛刃の溝に落とす量が少なくなるので、ヌケが悪くなりがちです。
刃先まで力が伝わりやすい・・・とも考えられますが、それをやるのなら刃元側の方が効果的です。
私の予想は、作る工程で、これのほうがよかったということだと思います。
鋏を作る工程で、
槌(英語だとハンマー。金槌(かなづち)とか、木槌(きづち)とか、トンカチ)で
叩いてソリをつける工程があります。
ちなみに、
この槌って、それなりのノウハウがあって、使う職人さんの好みが分かれます。
例えば、
鉄のハンマー。これも硬い鉄と柔らかい鉄があります。
更にハンマーの形とか・・・尖っていたり、丸かったり、
そして、重さ。重いのもあれば軽めのもあります。
当然叩き方も違ってきます。
さてさて
槌で叩くため、その的は大きい方がいいです。
特に刃先だとその傾向は強いです。
ということで、想像の理由①は的を大きくさせるため。
想像の②
これは目切りです。
この櫛刃の形をつくるために何本も線を作ります。
今は機械がプログラムで動きますが、昔は人間が直観で動いていました。
その機械で作るのに、きっとこの方がよかったんだと思います。
バタバタとしないようにするために、抑えていた場所のような気がします。
真相はどうなんでしょうか。
ご存じの方、教えていただきたいです。
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