BMC-ONE Wh-60FDH 6インチオフセット
研ぎ直しをさせて頂きました。
刃先が切れないということでした。
原因はなんでだったのでしょうか?
BMC-ONE Wh-60FDH 6インチオフセットを研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- はまぐり刃 直刃に近い柳刃
- ネジ
- 埋め込みタイプ
- ハンドル
- 3Dのオフセット
はさみ職人's EYE
まずは全体をみてみましょう。
開いてみると、刃線が直刃気味ですね。
まっすぐなほど、毛が逃げずに切れます。逆に固い切れ味にもなります。
ちょっと、待った~!
毛が逃げずに柔らか切れるハサミもあるんじゃないか?
そうです。確かにあります。
これはニュアンスの表現で毛が逃げると言っても、
同じハサミでも人によって「毛が逃げて使えない」と言う声もあるし「ちょうどいいと思う」という人もいます。
この個人差は相当あるので、注意しています。
それはそれで・・・戻ると、このはさみは直刃ぎみなので、毛が逃げずに硬い切れ味になりがちです。
ハンドルはオフセット。いわゆる3Dハンドルです。ちょっと肉厚でボリューム感がありますね。
これは裏側から見たところです。
さてさて
今回のハサミは研ぎ直しでした。
ハサミが切れにくいと・・・
で、実は、よーく見たんですが、問題がなかったんです。
で、LINEで確認して・・・それでもわからなかったのでお電話をさせてもらいました。
そうすると、
新品の時から気になっていて、
刃先を切るときにもう少し軽い感じで切れるといいということでした。
原因は、
刃の角度でした。
基本的な角度は45度です。
これは48度くらいだったと思います(正確には計っていないです)
刃の角度が鋭いほど、例えば43度ほど、軽く切れる感じです。
逆に刃の角度が鈍角なほど、例えば50度だと重く切れる永切れしやすいです。
(ただ、例外も多いです)
研ぎするときは、基本刃の角度などは変えないで研ぎます。
なので、もし新品の時からちょっと切れないかもと思ったら、そのように伝えてもらえるといいです。
そうすると、思い切って刃の角度を変えてみよう・・・ということになります。
刃の角度をより鋭角にして、研ぎ直しをさせてもらいました。
僕の好みのいい感じにしました。
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