bmac
刃先の力があるとか、ないとか・・・
その要因は、刃の形だったり、鋼材だったり、いろいろあります。
今回のハサミは、ハンドルを長くして力を出しています。
どういうことでしょうか?
bmacを研ぎました
ハサミDATA
6インチオフセット。
裏側に5.9とあったので、5.9インチかもしれません
刃は、表が剣刃、裏側はハマグリ刃。
ネジは特殊な埋め込みタイプ。裏側から開け閉めをします。
ハンドルはコブのついたオフセット。ラクダのオフセットとも言います。
はさみ職人's EYE
刃先の力の伝わり方について。
一般的に力のある刃の形状は、太くて厚いタイプです。
刃の形状以外にも、関係する部分があります。
・ネジの中心からショクテンまでの距離。
・ネジの中心から指穴までの距離。
今回のハサミは、ネジからショクテンまでが短く、指穴までが(ハンドル)長いです。
ハサミは、てこの原理で切れるわけですが
シンプルに考えると、指穴部分が力点(上の図の手のところ)、刃先が作用点(矢印)、支点はねじ(三角)です。
はさみの場合、ハンドルが長いほうが刃先が強いです。
要するに、7インチのハサミより、5インチのほうがテコの原理がよく働きます。
そのため、短い5インチのほうが、刃先に力があるということです。
同じハサミで、刃先・刃中・刃元、どこが力強く切れるでしょうか?
刃先より、刃中、そして、刃元のほうが力強く切れるとはずです。
そのため、「刃先が切れないので刃先を詰めて短くする」方がいらっしゃいますが、理にかなっているのです。
つまり、ハンドルは長ければ長いほど、よく切れます。
しかし、長いほど手に収まりにくくなり、手に余るように、感じます。
ネジからショクテンまでの距離があるほうが力がより伝わりやすいです。
短いと、毛に負けて切れない感じになりやすいです。
このハサミは、短いです。
このことについて、詳しく説明したかったのですが、別の機会にでも・・・
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