天洋 1955
今回のテーマは着鋼。
先輩が言っていた「チャッコウ」です。
鋼を着けると書いて、チャッコウ。
調べてみると着鋼、ツケハガネとも読むそうです。
1955と書かれているから、1955年に作られたのかもしれませんね。
65年以上前だ!
天洋 1955を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- 段刃、直刃に近い柳刃
- ネジ
- 埋め込みタイプ
- ハンドル
- シンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
刃の部分をよく見てください。
刃紋というか色が変わっているのがわかります。
これが着鋼の特徴です。
軟鉄(粘りがあって折れにくい。柔らかくて加工しやすい)
と
鋼鉄(鋼のこと。折れやすいが、硬く刃物として、よく切れる)
をくっつけたものです。
くっつけると言っても、
「◎◎君、〇〇ちゃんが好きみたいよぉ~」
「おーい。◎◎!早く告白しろよぉ。
いつコクるか?今でしょ!」
みたいな盛り上げてくっつけるというよりは、、、
一瞬で秒殺!的なアロンアルフアでもなく、
もちろん、小学校のときの
こんなノリでもないです。
もちろん、
これでもないよ。
で。
何でつけるかというと、
熱です。
軟鉄をすごく熱くして、鋼鉄もすごく熱くして、それを重ねて圧力でガチャンと!
だいたい、そんな感じです。
先輩が言ってました。
違う種類の鉄をくっつけたので、色が違うわけです。
この着鋼のハサミは、柔らかくストンと切れます。
すごくいい感じのものが多いです。
今回のハサミは細身ですが、太目のものが多いです。だから重みで切れやすいというのもあるのかもしれません。
切れ味がいいというはいいこと。
反対に、
サビやすいです。
今回のハサミは奇跡レベルのいい状態です。
普通に使っているハサミでしたら、丁寧に使っていても茶色のものが多いです。
そして、
切れ味が落ちるのが早いです。
耐摩耗性っていうやつです。
一日一人だけという、サロンなら問題ないのでしょうが、、、
もしくは、毎日とか、毎週とかハサミを研ぐということでしたら、問題いのですが、今のハサミと比べると圧倒的に切れ止むのが早いです。
それでもマニアの方は、着鋼がいいというのかもしれませんけどね。
もし、あなたがハサミスキなら・・
ヤフオクとか、メルカリとか見て、いい状態のものがあったら、買いですよ!
逆に普通の人なら、ゼッタイやめた方がいいです(笑)
コメント