研ぎ実績

光 507

3Dのハンドルについて

光 507を研ぎました

ハサミDATA

はまぐり刃 笹刃に近い柳刃
ネジ
埋め込みタイプ
ハンドル
3Dオフセット

はさみ職人's EYE

今回のハサミは、光というメーカーさんのハサミです。

ハマグリ刃を業界に流行らせた影響力のあるメーカーさんです。

ちなみに、「ハマグリ刃」が流行る前は「甲丸(こうまる)」と呼ばれていました。

(今でもそう呼ぶ人もいます。)

全体像です。マイナスねじが渋いですよね。

 

持つときはこんな感じ。指掛けが小さいですね。

横から撮影してみました。

立体的なハンドルです。

 

アップだと・・・

(ヒットポイントとハンドルのところに極僅かなすき間がありますが、ノータッチで行きます。笑。)

 

開くと、光龍だったか・・・彫刻があります。

ハサミを見慣れている人なら、すぐわかるかもしれまんが、少しハンドルが長めです。

少し・・・です。

これは、このメーカーのハサミに限らず、3Dハンドルはハンドル部分が長めなものが多いです。

デザインのバランスを考えるとこうなりがちです。

(ちなみに長くなると、てこの原理がより働きます。

手を大きく動かすことになりますが、小さな力でもパワフルに切れます。

 

さて、

3Dハンドルですが、コメントさせて頂きます。

 

その前に

ビジュアルは信頼性のあって、ハサミのうんちくが書かれたサイトがありました。

そのハサミの説明のところがあまりに、いい加減で・・・

見た人が混乱するから、いい加減に書かないで欲しいなあと思って・・・

ちなみにそれは、鋼のところで・・・

簡単に説明すると、

鋼って、鉄+炭素→鋼です。

同じ鉄でも柔らかい鉄(軟鉄)と硬い鉄(鋼鉄)があります。

刃物はみんな鋼鉄、つまり鋼です。

 

ステンレス鋼というのがあって、

これはステンレス(サビない)鋼です。

昔の包丁とか、ステンレスでないので錆びます。

 

ちなみにコバルト鋼というは、ステンレス鋼にコバルトという金属を混ぜて作られた鋼です。

ちなみにハイス鋼というのもコバルト鋼に似ています(僕は同じだと思っている)。

 

話は脱線しました。

3Dハンドルは持ちやすいフィット感を感じるものが多いです。

そのためか、どうしても押切しやすいです。

押切をすると、ハサミがすぐ切れなくなったりします。

だから、3Dハンドルは永切れしない!という人がいるかもしれませんね。

でもね。

それは使う人が変な癖がついているからです。

ハサミが悪いとかではなくて、

使う人のクセですね。

大丈夫です。こまめに研げばいいです。それに押切をしなければいいです。

 

持ちやすいから、疲れない・・・と安易に考えない方がいいです。

今回のハサミは関係ないですが、

重たい3Dハンドルがあって、これだと持ちやすいけど重たいから、疲れやすいんじゃないかなあ・・・って思ったことがあります。海外のハサミとか・・です。

 

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