研ぎ実績

二代目太刀国 鋏職人重野 30目

「二代目 太刀国 鋏職人 重野」というブランドのハサミです。

こうして活字にすると長いです。

カタカナにするとやたら長くなります。

その分、こだわりの詰まったハサミです。

今回はすきバサミ。両方共櫛刃の「両櫛のセニング」です。

略して、「りょうぐし」って、私たちは呼びます。

二代目太刀国 鋏職人重野 30目を研ぎました

ハサミDATA

【刃】
(櫛刃) 30目。溝はV溝。シンプルです。
(棒刃) 30目の櫛刃になっています。(正確には棒刃という表現はないのかもしれませんね。

動刃静刃ともに櫛刃になっています。

【ネジ】
出っ張りタイプ。
【ハンドル】オフセット。シンプルです。

はさみ職人's EYE

317-1

全然切れませんでした。

その理由はいろいろありましたが、刃が鈍角な状態でした。

毛を掴んで、切り落とさず引きちぎるモードでした。

カットされた人はさぞかし、痛かったと思います。

両櫛の場合、その構造から抜けのがいいように感じます。

また、棒刃側に櫛が作られている分、細くなり、その分非力です。

実際、抜けのがいいか?どうか?というと、どうなのでしょうか?

正確にはいろいろなタイプがあるので、それぞれです。

しかし、抜けのいいタイプは、ごくごく稀れです。

このハサミも抜けがいいとは言い切れないところがあります。

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