トラックス 笹刃
笹刃を研ぎに出すときは、リクエストするといいと思います。
そのリクエストは、大きく分けると2つ。
どんなリクエストなのでしょうか。
トラックス 笹刃を研ぎました
ハサミDATA
6インチオフセット。
ハマグリ刃。
笹刃。
TRACKS SCISSORS
ネジは埋込みタイプ。
ハンドルは、立体的なオフセット。
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はさみ職人's EYE
このハサミは笹刃です。
基本的な笹刃の用途は、ドライカット用です。
特に、このような肉厚の刃の場合は、上から下へのスライドカット用として使いやすいようです。
ハサミ自身の重みを利用してカットするとイイそうです。
ドライ用ということで、エフェクトカットなどする人もいらっしゃるようですが、
その場合、手首がよほど強力じゃないと痛い目に合います(笑)。
さて、
この手のハサミの場合、刃付けを大きく分けて2つあります。
一つ目は、カッターの刃のように鋭くする場合です。
毛をスライドさせるタイミングで削ぐパターンです。
レザーカットのイメージで使っていらっしゃると思います。
2つ目は、コームの背中みたいに丸くする場合です。
毛に触れても切れることはありません。
動刃と静刃で挟んだタイミングで切れます。
1の場合、ハサミの刃をどんなに薄くしてもカッターやレザー程鋭い刃にすることはできません。
そのため、切れ味が悪いです。またすぐ切れなくなります。毛を引きちぎるように切ることになるので、当然痛むし、切られているひとも痛いはずです。
この刃付けをすると、ひっかかるという感覚が強くなり、それが研ぎに出すタイミングになります。
2つ目の場合、ハサミの原理を知っている方のリクエストです。
ひっかからないようにというリクエストになります。
基本的に刃をわざと切れないように殺します。
あまりやりすぎると、毛が滑りすぎて使いにくいハサミになることもあります。
刃元は滑って、刃先を滑りにくい感じで・・・なんていうリクエストもあります。
どちらがいいのか、使いやすい方を選ぶといいですね。
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