KOUHO KZ65
刃先が切れない。
刃先がひっかかる。
すべる。
とので直して欲しいということでした
KOUHO KZ65を研ぎました
ハサミDATA
6.5インチ。
ハマグリ刃の柳刃
ハンドルは、オフセット。指掛けが脱着式です。
ネジは、内側に板バネが入っている、埋め込みタイプネジ。
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はさみ職人's EYE
このはさみの大きな特徴は、触点(ショクテン)が平らで、ベタな点です。
写真の矢印のところで、動刃と静刃が触れる点が「ショクテン」と呼ばれています。
ここは、造るときにグラインダー削ってつくるところで、三日月っぽい、細い扇形につくります。
これは細い方が、開閉の摩擦を少なくする効果があります。
また、ネジから遠いと刃先に力が出るという効果があります。
分かりにくいですが、はさみの良し悪しを決定させるひとつの重要な点です。
で。
このはさみですが、フラットになっています。
メリットは、押し切りのクセがあるひとが使う時、開閉の安定感です。
(厳密にいくと、反対意見も出てきそうですが、)
反対にデメリットは、開閉がぎこちなくなります。
それは、摩擦がどうしても大きくなってしまうからです。
触れる面積が広いからです。
小さなホコリをひろって、開閉がぎこちなくなることもあります。
また、ネジの中心からも近い位置になってしまいます。
どうしても刃先に力が伝わりにくくなっています。
その解決のためにちょっとしたテクニックでカバーが必要になります。
製造時、そのテクニックを使っています。
研ぐときもそのテクニックは必要ですね。
ですが、、、、
所詮、表面的なことなので根本的な解決にはなりません。
「良きものは残り、悪しき物は滅びる」そんな法則もあります。
最近このタイプのハサミを見ないので・・・・
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