練習だから安いハサミを使っています!ってどう?
2018.12.4 14:55
こんにちは。オオタです。
アイフォン、見つかりました。
icloudの「アイフォンを探す」の機能いいですね。
googleマップの現在地機能もいい感じでした。
さて、
よくある質問でこんなのがあります。
「私、練習中なんで、安いハサミがいいです。
先輩もそう言うし、できるだけ安いハサミありませんか?」
お店に就職が決まって、
学校のハサミは使い物にならないから、
新しくハサミを買わないと・・・
というパターンです。
「ハサミの値段」という面から、表にまとめてみました。
以下長文です。以下長文です。以下長文です。以下長文です。以下長文です。以下長文です。以下長文です。
差し支えない範囲の
大人のコメントをしようと思っています(笑)
まず値段、生産地で分けるとこんな感じです。
生産地別
日本の理美容のハサミを値段別に分けてみました。
ざっくり、です。
生産地ってこんな感じです。
あと、ドイツがありますかね。
安いハサミと普通ハサミの中間くらいでしょうか。
バングラディッシュってどこかご存知ですか?
インドの隣です。
親日の国で、国旗がこれ!
わかりやすい親日ぶりですね(^^)
私のところにも売り込みがあるくらい、たくましいです。
話は変わって
ハサミの裏側に
「JAPAN」と書かれているのがあります。
これ
「made in japan」なのかなあと勝手思ってしまうのですが、
実は日本製ではなくて、中国製のときがあります。
(というかほとんどです(笑))
どうやら、
日本の鋼で作ったという意味らしいです。
そう言われたら、たしかに、、、そうですけど。
昔は中国製は粗悪品というイメージでしたが、だんだん良くなってきています。
でも、まだまだ日本の技術の足元にも及ばないけどね(^^)
っていうか、
日本人の感性が高すぎるのかもしれません。
自分でも思うし、、、
お客さんでも同じ日本人だけど「そんな細かいところ!」と思ってしまうこともあります。
つづいて、
鋼材
いわゆるコバルト系の良い鋼は高価です。
その分よく切れるし、永切れしやすいです。
逆に安いハサミは、鋼にムラがある感じです。
鋼について、
研いで感じるのは、
鋼=氷
とみたいです。
氷って、いろいろですね。
家の氷って、
噛むと固くて、
よく見ると周りが透明で、中心に筋が入ってます。
ハンバーガーショップの氷は、噛むと柔らかいです。
ざらざらしていて、溶けやすい気がします。
一方、
ウイスキーをロックで飲むときの氷は別物です。
(まあ、いも焼酎でもいいですけど(笑))
セブンイレブンのロックアイスと同じですね。
透明ですきとおった感じです。
ちょっと硬いですかね。
あと、
私がよく行くラーメン屋さん「天下一品」。
水はセルフなんですが、
機械にコップを押し当てると水と氷が一緒出てきます。
この氷は透き通っていなくて、白くて柔らかいです。
鋼も似ていると思います。
研いでいて、
「硬いなあ」とか「なかなか削れないなあ」とか、
詰まっていて透明の氷に似ているのかなあとか、
わずかにスカスカしている気がするとか、、、
それぞれです。
作り
全般的に言えることかもしれませんが、
安く販売しようとしたら、安く作らないとダメですね。
良いものを作ろうという気持ちは高級ハサミの方が入っていると思います。
やすいハサミって、
プロの私から見ると、
ああ!!こういうところで手を抜くんだなあ。と妙に感心してしまうものです。
研ぐと
研ぐといいハサミは、
切れ味が復活します。
良くないハサミは、
研いでも切れるようになりません。
「でも、オオタさんが研げば切れるようになっちゃんじゃないの!」
そういうヨイショは結構です!!(笑)
たしかに、
良い鋼で作りで、
刃付けだけが問題あったりすると、
研ぐ職人の腕次第で、
よくなってしまうことはあります。
職人心理
これは、お読みの理美容師さんも同じだと思います。
給料8万円で良い仕事をしなさい!と
言われてもなかなか難しいですが、
給料80万円で仕事をしなさい!と
言われたら、良い仕事をするのは当然!!!です。
そんな心構えになると思います。
当然高級ハサミの方が作り手の想いは多く入っていると思います。
初心者が使うと、
初心者が使うと、
切れないから、ハサミに余分な力が入ります。
それで変な癖がついてしまっている人もいます。
そのために上達が遅くなっているケースもあります。
そもそも切れるハサミって、
切れるので余分な力が入りません。
切れるのが当然なので、
どうカットするか、ということに集中できます。
より高級なハサミは、
石がはめ込まれていたり、
彫刻がされていたりして、
ビジュアルとしても楽しめますね。
「切れないのは自分の技術不足」
これは大きな間違いです。
「切れないハサミは誰が使っても切れません」
だからこそ、練習のときから、切れるハサミを使ってほしいです。
切れないのは、
決してあなたの技術のせいじゃないです!!!
ハサミが悪いです。
練習用として、
練習用も切れるハサミの方がいいです。
切れないハサミだと練習にならないです。
↑これすごく重要で、
カットの先生をしているような方に聞くと「そもそも切れないハサミは練習にならないから(笑)」という人多いです。
もし可能なら、先生のハサミを貸してもらうといいです。
「そりゃーーー、これだけ切れたら、上手にカットできるわ!」みたいなことがあります。
じゃあ。
練習ハサミをお客さん用にして良いんでしょうか?
いいんです!
切れるハサミなら、自信を持ってお客さんに使ってください。
反対に切れないハサミはお客さんに使ったらダメです。
それが安くても高くてもダメです。
ってことは、
練習用のハサミを買わなくてもいいんですか?
買わなくてもいいです。
買ってもいいです。
ただ、切れないと練習にならないです。
じゃあ。
練習ハサミをお客さんに使っていいんですか?
もちろん、OKです。
切れるのならOKです。
切れないハサミは失礼なので、やめたほうがいいです。
じゃ。練習バサミ必要ないじゃないですか。
ですね。
ポイントは、よく切れるかどうかです。
同じようなハサミを2丁買ってもいいでしょうけど、1丁でもいいかもしれませんね。
さて、
上手なひとが持ったとすると、
激安ハサミは、持った瞬間嫌な気持ちになります。
重量バランスがおかしいものがあり、それを持つと、、、というよりは持てないくらいです。
普通に良いハサミは、特にストレスを感じることなく、「切る」という本来の仕事に専念できます。
さらに高級ハサミの場合は、見た目もかっこよかったりして、、、。
職人から見て
私は、製造側の職人ですが、
これを読んでるアナタは使う方の職人ということで、
同じ道具を使ってサービスする人という面から見てみます。
(その反対は、営業さんってことで)
激安はさみの「プロの仕事にこの道具を選ぶってどうよ。」というのは、
例えば、8,000円の道具(はさみ)を使って、地域で一番の仕事ができますか?ってことです。
仮に
一番でなくても、
技術を販売する仕事なら、
それなりの道具がふさわしいはずだ!と思います。
安いハサミの
「職人の技術代、
叩かれて
安くさせられて
かわいそう。」
というのは、
中国ハサミではなくて、
日本製のハサミについてです。
例えば、
いつも一日20,000円計算で仕事するけど、
暇なときは一日10,000円の仕事しかこないから、
家のローンもあるし、、、子供の学費もあるから、
0円よりはマシだから、仕方なく、、、って話です。
全然別の業界で、
暇な時期に作ってもらってるので、お安く提供させてもらってます!
なんて話を聞くと、
買う方はいいけど、
同じ作る立場だとすると、・・・。
普通のはさみ「安くないけど、プロの道具としてはこのくらいでないといい仕事ができない。」というのは、
安くないけど、、、というのがポイントだと思います。
ある程度のものじゃないと、大事にしないっしょ!
道具を仕事の相棒って考えて、
相棒と一緒に成長していく、、、
相棒とともに苦難を乗り越えていく、、、とか
かっこいいじゃないですか。
高級ハサミの
「やっぱり良いハサミはいいかもしれない。
でも見た目重視というのはちょっと。」
この
「見た目重視というのはちょっと。」というのは、
自分のデザインセンスの無さのヒガミですかね(笑)
見た目がいいものはいいことです!(きっぱり)
ただ、余計な装飾のために使いにくくなっているものもあります。
そういうのは、ちょっと考えてもいいですね。
営業マンからみたら
営業マンからみたら、こんな感じですかね。
優秀な営業マンなら何でも売りまくっちゃうんでしょうね。
ただ、本当に優秀ならお客さんの立場で、いい商品を販売するんだと思います。
売ったあとで、切れないとか、メーカー対応が悪いとか、、、
そんなことを言われたくないですからね。
ってことで。
もしかしたら、あなたの相棒に出会えるかもしれません。
こちら→京都はさみ職人のはさみ