笹刃(ササバ)とは

笹刃とは、笹の葉みたいな形の刃のことです。

笹の葉って、

パンダが好きな、あの笹です。

笹の葉

柳の葉と比べて、少し太いのが特徴です。

柳の葉

で、

太いってことは、

刃線のRが強いということです。

この刃線のRが強いハサミを笹刃といわれています。

この刃線のRを数字で表すと、、、、○○R

そういった基準がはっきりあると、いいのですが、

実際はありません。

なんとなく、「この刃線はカーブが強いから、笹刃だ!」ってことになっています。

で、

とは言っても、

よくわからないだろうなあ、、、

ってことで、

こんなものをゲットしました。

Rを作るの定規

デカすぎですね。

少し小さくして、
Rを作るの定規

本当はこういうので、数字で表したかったんですが、

写真だと歪んで見えるので、よくわからなくなっていましました。

ごめんなさい。

さてさて、

笹刃ですが、

とりあえず、

刃元がえぐれていない幅広タイプと刃元がえぐれているプロペラタイプがあります。

笹刃、太め

笹刃、プロペラ状

両方笹刃といわれています。

ハンドルのコブについて

ハンドル選びには、

いろいろ検討するところがあるかと思います。

そのうちのひとつがコレ。

コブです。

こぶ

写真のように山になっているところをコブと呼びます。

ということで、この写真のハンドルは、コブのあるオフセットです。

または、コブがあるということで、

このハンドルをラクダと呼ぶこともあります。

つまり、ラクダのオフセットです。

メガネにもコブのあるものがあります。

また、

ラクダのオフセットのハンドルを同じようにつけて、

ラクダのメガネにすることも可能です。

例えば、こんな感じです↓

メガネのラクダ

コブがあると手に馴染みやすく持ちやすくなります。

が、

ですが、

かといって、

あっても、なくても

あまり気にならないという方も多いです。

セニングなら、

ほとんど気にならないのではないでしょうか。

デザイン重視といった面もあるかもしれません。

逆刃(ギャクバ・サカバ)のセニングのいいところ②

逆刃(ギャクバ・サカバ)のセニングのいいところ

逆刃

手で持った時クシ刃が上だと逆刃です。

逆刃は、

・ラインが出にくい

・抜けがいい

と言われることがあります。

反対もあります。

逆刃は、

・ラインがでるので、使いにくい

・ひっかかる

と言う方もいます。

なぜでしょう?

それは、使い方の違いかと思います。

言い換えれば、使い慣れているかどうか?ということかと思います。

当たり前ですが、

使い慣れている方が圧倒的に使いやすいです。

それは、

ラインが出ないような使い方が経験上できること

だったり、

ひっかかりにくいような、ヌキ方を知っている

ということです。

それは、

知らず知らずのうちに、

(セニングに詳しくてよく知っている人もいると思います)

そのセニングのクセや使い方を習得してしまうためだと思います。

セニングには、

ひっかからない(ひっかかりにくい)使い方があります。

それは、

毛を切るためにハサミを閉じたあと、

棒刃を毛から離すように抜くといいです。

離すほどいいです。

クシ刃に毛を押し付けるくらいでもいいですし、

90度まで開いて抜くともっといいです。

それでも、

ひっかかるのであれば、

それは、ハサミ自体が問題有りです。

ハサミに詳しいハサミ屋さんに見てもらうといいですね。

逆刃(ギャクバ・サカバ)のセニングのいいところ

ギャグバのセニングのいいところ。

ギャグが冴える・・・・・・・・・・・・・・ときもある(笑)

こんにちは

オオタです。

人生には、暑い時も、極寒の時もあります(笑)

さて

セニングには、

正刃(せいば)と逆刃(ギャクバ・サガバ)があるのをご存知でしょうか。

逆刃は、閉じたときに棒刃が上にくるセニングです。

写真はこちら。

逆刃

逆刃の反対は正刃のセニングです。

逆刃と書いて、ギャクバと呼ぶことが多いです。

まれにサカバと呼ぶこともあります。

「逆刃って、どうやってつかうのですか?」

これの答えは、普通に使います。です。

正刃のセニングと同じように、普通に使います。

棒刃が下にくるので、刈り上げのぼかしなどにつかいやすいようです。

鎌刃(カマバ)のハサミについて

かまばのカマって、

草刈りに使うカマなんです。

三日月になっている刃のカタチを言います。

1

真ん中に凹みがあるのが特徴ですね。

理美容のハサミには、ほとんど使われません。

切れ味がスゴく固いからだと思います。

ごくたまに、

動刃も静刃も鎌刃になってしまったハサミを見ますが、

これは、

鎌刃にされたしまった・・・ハサミです。

つまり、

不十分な研ぎの犠牲です。

鎌刃のはさみでも、

鎌×笹の組み合わせのハサミもありますね。

こちら。
鎌刃

このハサミは、されてしまった・・・という

不十分な研ぎの犠牲ハサミではないですね。

とはいえ、

精度がアバウトなところがあるので、

人気はないようです。

植木用のハサミで見ることが多いです。

固い枝木を切るには、いいんですかね。

カット率を決めるのに資格が必要?

セニングのカット率とは、、、

10%とか、20%とか、、、

で表すものです。

詳しくはこちらを。

試験」

では、問題。

誰がどのように決めているのでしょうか?

1.厚生労働省が鋏製造法により、カット率を決める。

2.国の認定団体により、検査員がカット率を決める。

3.法律に合格した検査機で、カット率を決める。

4.国の試験に合格した、鋏調整師によりカット率を決める。

5.一部の優秀な鋏研師により、カット率を決める。

6.ハサミメーカーの社長が、ハサミを見て決める。

7.ハサミの営業が、勘で決める。

回答例が、7つもあって、難しいですか?

これって、意外と知られていない事実ですね。

正解は、

6と7

です。

ざっくりとしています。

アバウトです(笑)

そのため、

A社のセニングと、

B社のセニングと

があったとして、

両方共カット率20%だ!!

と思ったとしても、

A社がカット率30%

B社がカット率15%

なんてことも、

あります。

ですので、

セニングを選ぶときは、

実際に使わさせて頂けるところや

返品や交換を対応しているところから、

選ぶといいと思います。

カット率~刃の状態で決まります。

セニングのカット率は、

1.くし刃の数

2.くし刃の先(V溝)

3.刃の状態 

で決まります。

今回は、

3.刃の状態

についてです。

刃の状態というのは、

「切れる刃か?どうか?」

ということです。

例えば、

カット率25%のセニングの場合、

感覚として、

切れない刃の状態だと、

15%くらいまで下がります。

反対によく切れると、30%くらいです。

これは刃付けのテクニックでもあります。

わざと、

カット率を下げて、

抜け重視の刃付けをするということもあります。

「ちょっと待ったぁー」

では、そももそカット率ってなんだ?

どうやって見決めるんだ?

って思った方。

鋭いですね!!

カット率を決めるに資格が必要か?

カット率~くし刃の数で決まります。

前回、セニングにはカット率というものがあり、カット率は櫛刃の数で決まると説明しました。

見ていない方は、こちらのカット率とはを参照ください。

【くし刃の数】

櫛刃の数は、「○○目」と表します。

例えば、30目とか・・・です。

これは、櫛刃に溝が30ありますよ!ってことです。

一般的に30目より、40目の方がカット率が高いものです。

(例外も多々あります)

ちなみに、

間違いやすいのは、

くしが30目だからと言って、カット率30%ではありません。

ご注意を!

40目だから、40%ということもありません。

勘違いしている人が、

10人に一人くらいいるので、

後輩くんたちに教えてあげてください。

(先輩に教えると、角がたつので、ひかえましょう(笑))

(会話例)

「おまえ、30目のセニング、カット率30%だと思っていないか?

30目っていうのは、単に溝が30ありますよっていうことだぞ!」

って具合です。

カット率とは

カット率とは、どのくらい間引くか?%で表現されます。

セニングでどれくらいすくことができるか?です。

セニングにはカット率があり、○○%で表示される

セニングにはカット率があり、○○%で表示される

例えば、こんな会話例になります。

—————————————————————–

美容師さん「いまのセニングは、もっと取れるものが欲しいです。」

ハサミ屋さん「いまのセニングのカット率は、どのくらいですか?」

美容師さん「たしか、10%だと思います。」

ハサミ屋さん「ということは、カット率が25%くらいがいいですかね。」

美容師さん「そうですね。カット率20~30%くらいでいいセニング、ありますか?」

—————————————————————–

カット率10%というのは、このセニングで切ったとき、毛100本のうち10本切れると言う意味です。

カット率25%というのは、毛1,000本のうち、250本切れるという意味です。

カット率50%というのは、一回閉じて、毛10,000本のうち、5,000本切れるという意味です。

このカット率を決める要素は、

・くし刃の数

・くし刃の先(V溝)

・刃の状態 

です。

なぜ、押切は良くないか?

以前、押切は良くないと説明しました。

なぜ、よくないのか?

はさみ職人の立場から、

言います。

1.すぐ切れなくなる

無理な力が加わることとで、刃のヘリが早いです。

切れなくなるスピードは、

普通の使い方の何倍にもなると思います。

2.そもそも切れない。

いろいろなハサミがありますが、

クセの強いハサミの場合、押して切ると全く切れないようなものもあります。

この場合の切れないと言うのは、

・毛がすべる、逃げる

・毛が折れる

などの症状です。

この状態では、当然毛を痛めていることにもなります。

3.手を痛める

無理な力が入っているので、肩こりや腰痛の方が多いです。

腱鞘炎で仕事を休んだとか、

手術入院したとか、、、

腱鞘炎の方のハサミは、研ぐときに見るとはっきりと押切の傷があります。

できることなら、

直せるといいんですが、

無理なら、ほどほどに留めることができるといいですね。

裏スキとは、

刃の内側のへこみのこと。

赤のところが裏スキ。「いい裏スキ」「裏をすく」と言った使い方をする

ハサミの作りの良し悪しはこの裏スキで決まる。

この部分を作るのに「裏をすく」「ウラスキをする」という言い方をします。

ハサミの良し悪しが決まる重要なポイントのひとつです。

裏スキのメリット、

・刃の強度を上がる。
 (刃先まで力が伝わりやすい)

・開閉がスムーズになる。

・研いで切れ味が復活しやすくなる。

刃線にあわせて、ひねるように深く入っているのが、いいものです。

いい刃物というのは、ぱっと見て、直線で出来ているようですが、まっすぐなところはなく、曲線で作られています。曲線や凹みを入れることによって強度をより保っているのです。

一本ものの刃物(高級な包丁・のみ・かんな・彫刻刀)などにも、ウラスキはあります。

ちなみに我が家の普通の包丁にはありません。出刃包丁にはあります。

「ヒゾコ」と言われることもあるようです。

鋼材の話(440A)

440Aの説明

前回、440Cの説明をしました。

440Cは、

規格で決まっている鋼材です。

他に440Bがあって、440Aっていうのもあります。

そのAです。

桃は、りんごに較べて柔らかいです。

440Aは、440Cと較べて柔らかいです。

 

何が言いたいのか?

柔らかいです!

↑これがいいです(笑)

 

それは、毛に負けるような柔らかさと、ハサミの開閉で刃が磨り減ってしまうような柔らかさです。

440A=中国製 とは限らないのでしょうが、

僕の中では考えています。

プロの方には物足りないかもしれませんね。

 

でも、シロウトにはいいかも。

鋼材の話(440C)

440Cは規格です。

鋼材って、

刃の材料のことです。

今回は規格で決まっている、440Cという鋼材について書かさせていただきます。

パソコンのコネクタなんかも規格で決まっていますよね。

そういう一般的な鋼です。

例えば、

インターネットでハサミをチェックすると、

お買い得のハサミが、

440Cという材料を使っていると

書いてありました。

「耐摩耗性に優れ、刃物としての最高峰の鋼、440Cで作られています」

それを見て、

他のハサミ屋さん、ならびにオオタはどう思うか?です。

440Cは最高の鋼というと、言い過ぎです。

一般的には、ふた昔前の鋼です。

とはいえ、悪いものというと、そうでもなくて、

僕としては、好きな切れ味です。

ただ、永切れを考えた時、最近のハサミの材料と較べると、若干劣ります。

そのせいか、

30年以上前のハサミとか、

中国のハサミなどによく使われています。

この440Cというのは、

規格で決まっている鋼材です。

ただ、同じ440Cでも焼入れなどで、全然別物になります。

同じカレーライスでも、おいしいカレーとそうでないものがあるような感じです。

そして、

440Cは、ステンレスの刃物です。

440Aというものも、研いだことがあります。

440Bというものあるようです。

これは研いだことがありません。

ハサミの鋼材の話(クロム)

クロム

ウィキペディアで調べたら、こんな写真がありました。

金属です。

 

ハサミの鋼材(材料)で、

クロムというのがあります。

 

ハサミは鉄じゃないのか!!!

というと、そうではないです。

 

肉じゃがみたいに、

水の中に、

しょう油を入れたり、

砂糖を入れたり、

ダシを入れたり、

みりんを入れたり、、

します。

 

われわれのハサミも同じで、

鉄にコバルトとかモリブデンとか入れて味付けしてます。

 

そのなかの一つがクロム。

鉄にクロムというものを混ぜると、ステンレスになります。

ステンレスとは、サビないという意味です。

 

「ステンレス」と表現すると、

「あまりかっこよくないから、

 クロム混ざっているし、かっこいい気がするし、、、、」ってことで、クロムを猛烈アピールです。

 

ちなみにハサミに「ステンレス」とアピールしているものもありますね。

「今の時代、それアピールにならないじゃん」っていうクールなツッコミが来そうですが、昔はアピールポイントでした。

それは

ハサミ=錆びるもの

という時代です。

昔のハサミは、サビるものだったんです。

なので、サビないというだけで、スゴー!って感じです。

 

ちなみに、

クロムハーツのクロムには意味がないようです(笑)

 

また、

パソコンで、クロムというとインターネットを見るアプリですね!

ハサミのネジの板バネは、いいのか。

板バネとは、出っ張りタイプのネジについている、板のことです。

パネルと呼ぶこともあります。

板バネ

板バネ(イタバネ)と呼ばれるだけあって、バネです。

弧になっています。

それでバネの役割をしています。が、していないものもあります。

ネジを閉めたり、緩めたりするとき、「カチカチ」と音がするタイプとそうでないタイプがあります。

中にはバネの力が強すぎるものがあります。

弧が強いものです。

この場合、ハサミとのすき間が広くなります。

アソビが大きい状態で、力の伝わりにロスがでます。

このロスを避けるためにネジをきつく閉めるといいです。

梳きばさみ(スキバサミ)vs 削ぎばさみ(ソギバサミ)

正刃のセニング

すきばさみも、

そぎばさみも、

セニングのことです。

髪量や毛流などの調整するときに使用します。

毛の量を減らすときにつかい毛を間引くときに使用します。

スキバサミには、正刃(せいば)と逆刃(ぎゃくば)があります。

上の写真が、正刃です。

手にとった時、クシ刃が上になっていると正刃です。

その逆が、逆場です。

逆刃は下の写真です。

逆刃のセニング

櫛刃の形状により、カット率が大きく変わります。

カット率は%で表します。

カット率30%なら、100本の毛に梳きばさみ(スキバサミ)で切ると30本切れるという意味です。

詳しくはカット率の欄をご覧ください。

ハサミで「あし」と言えば、ハンドルのことです。

手で持つところを製造現場での呼び方です。

一般的には、ハンドル・柄と呼ばれます。

オフセットとメガネです

オフセットとメガネです

写真の上がメガネ、下がオフセットです。

製造の現場など「あしは、メガネだっけ?」と言う使い方をします。

まあ、ハンドルでもいいですけど・・・。

ちなみに、

大半のハサミは、

刃の部分と足の部分は、材料が違います。

刃と足を溶接して付けます。

そのほうが作りやすいからです。

刃の部分は直接切れ味に完成する硬い鋼材です。

あしは、軟らかく加工しやすい鋼材です。

軟らかいと磨きやすいといったメリットもあります。

自在ネジとは、

ハサミはいろいろなパーツからできています。

動刃と静刃とネジと、、、

いろいろなッて言うほどのパーツではないですね(笑)

そんな意味で、

ハサミの良し悪しを決める「ネジ」の役割は、

少なくないです。

そのネジですが、

大きく分けて、埋め込みタイプとでっぱりタイプがあります。

埋め込みタイプというのは、マイナスネジなどでハサミから頭が出ないタイプです。

出っ張りタイプは、指でつまむことができるくらい、飛び出ています。

なので、ネジを締めたり、ゆるめたり、しやすいです。

自在ネジ

このネジは、出っ張りタイプです。

ネジを指でつまみやすいですね。

「自在ネジ」と呼ばれます。

先輩が、

「自由自在にネジをゆるめたり、しめたりするから、そういう名前になったらしい」

と言っていました。

確かに、自由自在ですね。

このネジのいいところは、ソコです。

ネジがきつすぎと感じたら、自分でゆるめることができます。

逆にゆるいかも!!と感じた時は、締めることができますね。

ちなみに、ネジのきつさは、手に負担がかからない範囲で、きつめがいいです。

反対に良くないところは、

・出ているので、デザイン的にすっきりしない。

(出ているのがいいという好みもありますね)

・腰のシザーケースに出し入れするときに引っ掛かる

(逆に、ダッシュしても、飛び出ることは少ないということもあります)

・ゆるみやすい

(すべてということではないですが、ゆるみやすいのを見かけることが多いです)

です。

剣刃(ケンバ)とは

剣刃とハマグリ刃って何が違いますか?

って話を置いておいて。

まずは、

剣刃(ケンバ)とは、

刃の真ん中に

山の峰があるような形の刃です。

石川五右衛門というよりは、

アーサー王が持っている剣の形です。

(とはいっても、どんな剣か知りませんが、)

和の刀というよりは、

洋の剣をイメージしください。

金太郎飴を切るように、

ハサミの刃を切った断面図が、これです。

剣刃

なんとなく、

わかりますかね。

で、

剣刃とハマグリ刃、どちらが切れますか?

って話ですが、

どちらも切れます。

ショートヘアーとロングへアー、どちらがかわいいですか?

って話と同じです。

どちらもかわいいです。

好みの問題ですね(笑)

剣刃の場合、

刃が鈍角なものを見かけることがあります。

これは、

不十分な研ぎが原因かと思いますが、、、

この場合、切った感じが重いです。

反面、ほどほどに鈍角だと力強く切れるという印象になります。

が、

ハマグリ刃の場合はどうでしょうか?

ハマグリ刃でも、

鈍角な刃付けであれば、

切った感じが重いです。

それに、ほどほど鈍角だと力強く切れるという印象になります。

ということは、、

「そんなに変わらないんですか?!」

ってことになりますね。

その通り!

です。

ただ、

形が少し違う以上、何かが違うはず、、、って意見もわかります。

それなりに違うところもあると思います。

まあ、、、、好みですね。

櫛刃(クシバ)とは

櫛刃(くしば)って、

髪の毛をとかす、くしみたいな刃のことです。

櫛刃

ちなみに

串刃と

書くと、

串刺しにされそうな、

細い刃、楊枝みたいな刃をイメージしてしまいますね。

さてさて、

セニングは、

櫛刃(クシバ)と棒刃(ボウバ)の組あわせでできています。

くし刃の先は、

いろいろな溝があります。

「V」の溝になっていたり、

「W」の溝になっていたり、

溝のない「-」になっていたり、、、します。

この溝をV溝(ブイミゾ)と言います。

V溝によって、切られる毛量が変わります。

カット率を決める要因のひとつです。

カット率は、他にクシ刃の目数、刃の状態によっても変わりますね。

押切(おしぎり)とは?

理美容のハサミの場合、

押切は悪い使い方のクセと言われています。

押して切るとは、

押し切りのクセのことです。

ハサミを閉じるときに

親指を押しだすように切るクセです。

親指をこねるようにして

開閉している使い方です。

(誤解しやすいですが、

ひき切りの反対ではないです。)

下の写真の赤の向きに押し出すようにハサミを閉じるのが押切です。

押切図2

実際は、

黄色の矢印のように閉じるかと思います。

理想は、

青の矢印のように真下に落とすようにです。

もちろん、

横に持って使う時は、真横に閉じるのが理想です。

押切図横

青の矢印がいい動きですね。

赤の矢印だと押切になりますね。

小学校のときつかった文房具ハサミは

押して切っても問題ありません。

むしろ

押さないと切れなかったりすますね(笑)

しかし、

仕事で使う、よく切れるハサミ、、、、

つまりアナタのハサミにとって、押切はよくないのです。

御髪神社

京都にある御髪神社は、髪の毛の神社です。

絵馬には髪の毛に悩みの方の願望!?が書かれ奉納されていました。

「40までは、現状維持でいけますように・・・」

髪の毛の仕事をしている方のものもありました。

「理容師の試験に合格しますように・・・」

「早くスタイリストデビューできますように・・・」

「多くのお客様で賑わう美容室になりますように」

そんな感じです。

行ったとき、お守り売り場?はお休みでした。

休みの時が多いので、お守りをゲットするなら、事前に連絡をとるといいですね。

場所は、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅から徒歩15分位のところです。

5分位歩くと有名な竹林の道があります。

そこを抜けて、5分くらい歩くと、派手さはない小さな神社があります。

ちなみに、御髪神社から、5分位歩くとトロッコ嵐山駅です。

愛宕山の麓を桂川がくねくねと流れていますが、そのくねくねにトロッコ列車が走っています。

桜や紅葉の時期は、観光客で賑やかです。

夏はライン下りです。

オフセットとメガネ

オフセットとメガネです

オフセットとメガネです

オフセットもメガネも、理美容のハサミのハンドルです。

指を入れる穴のところです。

大きく分けると、2種類のハンドルがあります。

写真の上がメガネです。

指穴がそろっています。
使っている人は美容師さんに多いです。

特徴としては、持ち方の自由度が高い。
反対に、安定させて持つのが難しいです。

下はオフセットです。

指穴がずれていて親指の穴の位置が前のほうにあります。
使っている人は、美容師さん、理容師さん、トリマーさんです。
人間工学的に持ちやすい並びです。

どちらがいいということは、ありません。

好みです。

ハンドル選び『わかんない』

先輩に

「どんなハンドルがいいか?」と聞いて、

返ってきた答えが

「わかんない」場合です。

たぶん、

その先輩は、

使っているハンドルはオフセットかと思います。

なんとなく使っている方にオフセットは多いです。

メガネの場合は、意識してそれを使っている場合が多いからです。

 

わからないということは、

あまり気にするところではないということかも

しれません。

どちらを使ってもいいということかもしれません。

 

 

それぞれのいいところとそうでないところです。

 

オフセット

○持ちやすい。

○いろいろな種類がある

△自由度がせまい

△慣れるとメガネが使いにくい

 

メガネ

○シンプル

○自由度が高い

△持ちにくい。

△慣れるまで時間がかかる

×オフセットで慣れている人には使いにくい。

 

 

 

ということで、

初めての相棒を探しているなら、

・カット大好き→メガネ

・不器用の自覚あり→オフセット

 

初めての相棒さがしのあなたに

やめて置いたほうがいいハンドルもあります。

それは、

そのハンドルで慣れると、

使用できる幅が狭くなったり、

変なクセがつくものです。

 

例えば、立体的はハンドル、3D、ヘネシー、下がっている、曲がっている、ホールド性が強い、、、

そんな表現がされています。

それぞれいい面もあるのですが、初めての1丁にはシンプルなものがいいと思います。

 

 

2本目の相棒探しで

・今使っているのがオフセット→オフセット。

・今使っているのがメガネ→オフセットでも、メガネでも。

 

 

 

 

ハンドル選び。「うーん。どっちでもいいんじゃない!」

「うーん。どっちでもいいんじゃない!」と言われて、

自分でも「よくわかんなーい」ということなら、

意外と悩むポイントではないくらいのことかもしれません。

見て、かっこいいなあと感じる方でもいいかもしれません。

 

 

大体、美容師さんの7割はオフセット、残り3割がメガネです。

 

例えば、

私はあまりカットに興味がないんで、、、

って言うタイプでしたら、オフセットがいいです。

理由は、持ちやすいからです。

 

美容師として、

カット技術は負けたくない!っていうタイプでしたら、メガネがいい気がします。

気がする、、、程度です(笑)

理由は、カットの自由度が広がるからです。

 

メガネで慣れると、オフセットも違和感なく使えます。

逆にオフセットで慣れると、メガネ違和感を感じて使いにくいようです。

 

 

うちはメガネだから。

技術志向が強いサロンの場合、メガネのハサミを指定している場合があります。

講習などで、講師と同じハサミということで、お店のひとはみんなメガネかと思います。

 

美容師さんとして、

メガネのいいところは、

自由!なところです。

 

基本通り、ブラントでカットするにはあまり関係ないかもしれません。

ただ、手首を返しながら、大きくストロークさせるとか、一見無理のような格好でのカットが必要なとき、

メガネがよかった!ということになるようです。

 

デメリットは、

慣れるまで時間がかかる

です。

きちんと、静刃はしっかり止めて、動刃のみを動かすということにオフセットと比べて時間がかかるかもしれません。

とはいえ、慣れたら、あまり気にしないという方も多いのも事実です。

 

ハンドル

ハンドルを選びましょう!

 

大きくハンドルは2種類あります。

それは、

・オフセット

・メガネ

です。

 

オフセットは、持ちやすいように指穴がズレているタイプです。

メガネは、対称に指穴が並んでいます。自由度が大きいと言われています。

 

ハンドル選びで、一番大事なのは、

「先輩に聞く」です。

特に直接教えてもらう先輩には、どんなことがあろうと、かる~くでもいいので、聞いておきましょう!

 

先輩からの答えは、だいたい下の3つくらいです。

1.「うちはメガネだから」

2.「うーん。どっちでもいいんじゃない!」

3.「わかんない」

基本は6インチ

手が大きい人も

小さい人も

6インチがいいのでは?

という話をさせて頂きました。

 

それはわかるけど、

1.6.5インチ以上がいい。

2.うん、6インチにしよう。今度はハンドルを選ぶ。

3.5.5インチ以下がいい。

5.5インチ以下がいい。

美容師さんで、5.5インチ以下がいいなあと思っている方へ

 

6インチと比べて、

5.5インチいいところは、

手と一体化しやすい!です。

 

短いので、

小回りが効きます。

 

手で切る、手の中で切るといった感覚が出やすいです。

 

反対に

不便な点は、

 

□仕事が遅くなる

細かくカットをしていくので、カットの時間が遅くなります。

 

□刈り上げがやりにくい

小さい頭(例えば子供の頭)なら、あまり関係ないかもしれませんが、

あまり段々をつけずに、自然に刈り上げを作る場合、短いと不利です。

(刈り上げ用にもう一丁、準備するという方も意外と多いです)

 

最終的には、自分の好みの長さが一番かと思います。

ただ、あえて一つ、アドバイスさせていただくとすれば、

女性客が多いのであれば、便利だと感じることが多いと思います。

5年、10年とみたときに女性客はパーマのゆるふわの頭が多いからです。

 

あとひとつ。

現場から見て、カットが好きなひとは、短めハサミが多いです。

 

 

 

6.5インチ以上がいい。

美容師さんで、6.5インチ以上がいいなあと思っている方へ

 

6インチと比べて、

6.5インチいいところは、

 

□刃渡りが大きいので、一度の多くの毛を切ることができる。

これは、スピードを求められているお店で使うのに、向いています。

どうしても、小さいハサミだと一度に切る毛の量は少なってしまいます。

大きいハサミほど、多くの毛を掴んで切ることができます。

 

□刈り上げがしやすい

これも上記と似ていますが、いわゆる「面」をつくるには、長いほうが有効です。

 

反対に不便になるところは、

□小回りが効かない。

大きい分、「手からはみ出て、お客さんの頭をつっつきそう!」という方もいます。

 

□切れなくなるのが早い

これは刃付けなども関係しますが、一般的には切れなくなるのが早いと感じる方が多いです。

長い分、刃先に力が伝わりにくいということもあり、そのように感じるのだと思います。

 

最終的には、自分の好みの長さが一番かと思います。

ただ、あえて一つ、アドバイスさせていただくとすれば、

男性客が多いのであれば、便利だと感じることが多いと思います。

5年、10年とみたときに男性客はきっちりとした頭が多いからです。

 

 

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