こんにちは
オオタです。
こんなハンコを作ろうと思います。
ゆうびん用です。
そのうち、あなたのもとへ、京都はさみ職人からのお手紙が届くかと・・・・(^^)
さ、
て、
いま、STTです。
ダイ語です。
シザーズテキストを作っています。(笑)
要するにハサミの話です。
で、
は、
始まり、始まり。
—————————————————–
良いハサミとは、
・よく切れる。(毛が逃げない。毛が飛ばない)
・切れ味が持続する。
・再研磨調整で復活する。
といった基本的な機能が備わっています。
さらに、
・手や指に負担の掛からない
・手によくフィットする
・手が疲れない
・使いやすい
・自信が持てる。←意外と大事かも!!!
など、これらに対して、バランスよくそろっているものです。
それ以外にも、作業効率の向上のため機能性が高いセニングや特殊なカット向きの笹刃などもあります。
自分にとって、最高のハサミを手にすること。
これはプロの技術者にとって、最高の技術を提供することにつながるのです。
ちょっと硬いですかね?
「いいハサミって、何がいいんですか?」と聞かれることがあります。
これって、本質すぎて、逆にお答えするのが難しいです。
「いいカットって、何がいい?」という質問と近いかもしれません。
ちなみに、
私からの答えは「すべてにいい」です。
でも、わかりにくいですね。
具体的に何がいいのか?と考えてみました。
いいハサミって、
よく切れます。
切った感じが快感です。もっともっと切りたいという気持ちになります。
逆に悪いハサミの場合、切るという作業をする感じです。
よい切れ味が持続します。
永切れってやつです。
始めはよく切れるけど、すぐ切れなくなるというハサミもあります。
原因は鋼材が柔らかすぎるとか、造りが雑だとか、、です。
誰が研いでも切れる。
これって、ちょっとした嫌がらせかもしれないですが、いいハサミって誰が研いでもよく切れます(笑)
「オオタさんの研ぎ、すごい!」とほめていただくこともありますが、「そのハサミならだれが研いでもソコソコよく切れるようになります。」って心の中で言います。
声に出てしまうときもあるけど・・・
作った人の顔が見える
変な表現ですが、気を込めて作られたハサミって、いい感じの雰囲気があります。
逆に機械が作ったやつとか、上司に言われて残業しながらイヤイヤ作ったはさみとか、、、負のオーラが出てますね(笑)
逆に
悪いハサミっていうのは、
・始めから切れない。
これの説明をするべきか、、、そこから考えてしまうのですが、、、
景品でもらったハサミとか、
会社で数をまとめたから、安くて、、10,000円くらい、、、みたいなヤツです。
オークションの安いやつとか・・・
・研いでも切れない。
上手な人が研げば、そこそこ切れるようにはなりますけど・・・
楽しく、誇りをもって仕事ができるレベルかというと、、、難しいです。
もしかしたら、追加料金が必要になるかもしれないです。
「まだ、練習だから、いいハサミは必要ない」
って話、ありますね。
実は
これ、残酷な話です。深いですよ。
もし、私の子供が美容師になるとします。
子供はお金をもっていない、親もたいしてお金がない・・・
でも、いいハサミを買わせます。ローンを組んででも、です。
なぜなら、
いいハサミの方が上達スピードが速いから。
これって、
技術者だったら、無意識レベルで、当たり前で、知っていると思います。
切れるはさみvs切れないはさみ
どちらが、上手にカットできますか?
どちらが、楽しくカットできますか?
どちらが、早くカットできますか?
どちらが、思う通りにカットできますか?
で、
で、
でぇ。
逆に、です。
新人さんにはあまり上手になってほしくないとします。
(これって、書いていいことなのかなあ・・・)
(暗に、誰かを批判することにならないかなあ・・・)
でも、ハサミを使って仕事をするひとを応援したいので、正直に書きます。
自分がエースで4番の美容師さんって、アシスタントってすごく頼りになります。
あまりやりたくない雑用をやってくれるからです。
できることなら、自分だけがカットの仕事で、雑用はアシスタント任せにしたいと考えたとします。
すると、
アシスタントは、カットが下手なほうがいいわけです。
練習しても上達が遅い方がいいわけです。
上達が遅い、安くて悪いハサミの方がいいわけです。
アシスタント=悪いハサミが好都合なわけです。
笑えない話かもしれませんね。
実は、
こう感じたのはわけがあります。
いろいろとお店を回っていると、
ハサミの研ぎの依頼を受けます。
その大半は、アシスタントさんではなくて、一人前の方です。
(当たり前ですけど)
たまに、アシスタントさんのハサミを研ぐときがあります。
で、アシスタント歴が長いなあという方もいます。
で、そのハサミなんですが、・・・・残念なものが多いです。
「正直、そのハサミ、誰が使っても、よくひっかかるし、よく切れません」というのが多いです。
たまたま、
自分のハサミを忘れてしまって、
先生のハサミを借りたことがあって、
そのハサミが恐ろしく切れたので、びっくりした!
なんて話もよく聞きます。
それって、
(先生のハサミは普通で、あなたのハサミが切れなすぎるんですよ!)
と思いながら、
「いいハサミで切ると仕事が楽しいですね」
と言います。
長くなりました。今日はこのへんで・・・
じゃ。また!