鋏の産地の話(日本編①)
2016.9.27 10:17
初めてお会いする方で、、
「オオタと申します。
はさみ職人をしております」
というと、すごい喰い付いて来る方がいらっしゃいます。
刃物が好きな方です。
すると、
「ああ、関西では『大阪の堺』が有名ですよね。
ハサミも有名なんですかね。」
なんて言われます。
日本には昔から刃物が有名な地域があります。
そのひとつが、「大阪の堺」
ほかに、「岐阜の関」「新潟の燕三条」です。
で、
ハサミは?
理美容のハサミは?
ってことになると、
バラバラです。
昔は、
刃物を作ろうとすると、
近くに鉄が取れる鉱山が必要でした。
(まあ、鉄が取れれば山でなくても、川でもいいです)
その鉄を溶かすための火が必要です。
火を燃やし続けるために、木材とか石炭などの燃料が豊富でなくてはなりません。
(昔は、薪ですね。少し田舎なら森が近くになるだろうから、どこでもよかったのかも。)
さらに
刃物を締めるための、きれいな水があって、
(川が近くに流れているのが理想です)
砥石があって、、、
みたいな必要な要素が必要になります。
(いくら業務用とはいえ、すぐなくなんないから、行商の人から買っていたんですかね)
つまり、
いい刃物を作るには、鉄と燃料と水と砥石ってことになります。
今の日本なら、ネットで注文するれば、トラックで届けてくれます。
が、当時はトラックもなく、、、近くにないと成り立たない産業でした。
いまは、
日本国内なら、特に問題なく揃えることができるからでしょうか。
全国にハサミメーカーはあります。