自己紹介2『ダイヤモンド研磨でハサミを研ぐ』

はさみ職人として具体的にどんな仕事をしているんですか?

その前にオオタサン?って - - - → これ押して

今回は自己紹介2です。

自己紹介1はこちらです。

ここからは、

より具体的に

理美容のハサミを

仕事に使っている方に

お話しします。

ツッコミ!

#お話って、書いているんでしょ!
#いやいや、書いているんじゃなくてキーボード打ってるしょ!

今回はハサミの刃付けについて。

「ところで、オオタさん、どんな研ぎするの?」

森七菜ちゃんに似ている美容師さんで

顏の割にディープなハサミの世界を求めている女子から

質問されたとします。

ツッコミ

#前置き長すぎな

森七菜さんはこのヒト。

そもそも

私は、ハサミの研ぎ専門店としてのスタートしました。

なので、

コダワリは

プロ級です。

っってプロなんですけど(笑)

一番のこだわりは、
ダイヤモンドをベースに自分自身の手の感覚で研磨を行うことです。
そして
個々のハサミが持つ個性を引き出し、
使う方が使いやすいようプロの道具しての最大限に個性を発揮させることです。
 
ですが、、、
これを簡単に表現すると、

『普通』です。

・?

・?

 

??ですか。

変なことや特別なことは、しない方がいいと思っています。

 

料理なら、素材のおいしさで勝負したいと思っています。

はさみなので、そのハサミの本来の良さを引き出すことが仕事だと思っています。

 

長く仕事をしていると、いろいろな話を耳にします。

「新しい研ぐ機械で研ぐといいから。ということでやってみたんだけど・・・」

もしかしたら、いくら機械が良くても、研ぎの分野ではまだまだ人間の感覚の足元にも及びません。

「なんか研ぎに出したら、

ハサミがおかしくなってきたんだけど、見てくれない?」

というハサミに出会うことがあります。

そういったハサミをみると

明らかに、オカシイです。

 

悪い意味での「オレ流」になっています。

例えば、

「(頼んでもいないのに)力を強くしておきました

このときは開閉が不自然で、すぐ切れなくなっていました。

また別のケースで、

「この研ぎはオレにしかやらない。特別な方法だ!」

このときは見た目が傷だらけで、切れる切れない以前の問題でした。

でも、オオタさん、HPにダイヤモンド研磨とか、書いていますよね。

確かにダイヤモンド、書いています。

確かにダイヤモンドって高価だし、それを使うのは特殊な方です。

ダイヤモンドって研ぐって、珍しいかもしれません。

ただ、研磨という大きい枠の中で言うとそれほど特殊でもないんです。

地球上で一番硬いものなので、硬さはダイヤが基準になっています。

 

かなり硬いもの(すごく硬い刃物とか。刃物の中でも理美容鋏はかなり硬いです)を磨こうとするとより硬い研磨剤が必要になるんです。

硬い方がよく切れるんです!

(研磨剤は「よく研磨できる」を「よく切れる」と表現します。)

(弱点は、高価なところです)

ハサミと同じで

切れがイマイチだと仕上がりもイマイチで

よく切れるといい仕事ができます。

 

ちなみに

一般的な研磨剤は、

青棒(あおぼう)と呼ばれている緑の研磨剤です。

(青なのに緑色です(笑))

酸化クロムとか、アルミナとか、っていうやつです。

(毒物ぽくってコワイです)

ダイヤよりもはるかに安いです。

コストパフォーマンスに優れているから、みんな使っていると思います。

良く拭き取っていない場合、緑の粉みたいなのが残っている場合があります。

この緑が研磨剤くずです。

じゃあ。

オオタサンも青棒にしちゃえば!

たしかに、値段のことを考えると使ってもいい気がします。

なぜ使わないか?

それはダイヤの方がスマートで、かっこいいからです(笑)

 

えー。そんな理由!?!

そうです。マジで・・・

だって、

ダイヤモンド砥石とダイヤモンドペースト

ですよ!

かっこいいじゃないですか。

もちろん、

研磨剤としては超一流です。

使いこなすのが難しいものを使いこなすというカッコよさもあります。

そして、使いこなしたら、それはそれはいい仕事をしてくれるのがいいです。

(なんせ、よく切れます)

 

逆にですよ。

 

「俺、青棒で研いでいるんですよ」

なんて、カッコ悪いじゃないですか。

m(__)m もうしわけございません。

青棒製造者様ならびに関係各社様、大変もうしわけございません。

オオタ少し調子にのってしまったかもしれません。

青棒もコストパフォーマンスに優れた研磨剤です。

その中でもいいものはすごくいいですし、そうでないものもありますが、素晴らしい研磨剤です。

ひとりのアホな鋏職人のひとりごととして、お見逃ししていただければ、、、お代官様お許しを

まあ、そんなもんです。

私はダイヤは理美容鋏の刃付けには最高だと思っています。

ただ、青棒もそれなりの使い方があります。

(ハンドルを磨くとかは◎ですね)

おおおっ

長文になってしまいました。

ここまでお付き合いくださって、ありがとうございます。

 

肝心のハサミづくりについて、長くなりすぎたので、また次回に。

 

 

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