研ぎの良し悪し(トリマーさんのハサミ編)
2022.3.1 10:56
こんにちは。オオタです。
このかりんとう、岡山のふーみんから、頂きました。
程よい甘さが後をひきます。
すごくおいしいかったので、研ぎの依頼をお客さんにおすそ分けしようと思って、大量に注文しようと思ったら、在庫切れでした・・・
ちなみに、以前もそんなことがあって、それは無印良品の「こおろぎ煎餅」でした(笑)
さて、
今回のテーマは、研ぎ良し悪しについて。(トリマーさん編)です。
トリマーさんのハサミって、理美容のハサミとほぼ一緒です。
メーカーさんもほぼ一緒です。
(全く一緒と言いたいところですが、例外もあるかもっと思って、「ほぼ一緒」です)
で。
ちょっとした違いは刃付けです。
極端に表現すると、
人間の毛用のハサミの刃付けは、「やさしく切れる」のが好きという方が多いです。
犬の毛の場合、細いこともあって、やさしく切れるかどうかはあまり重要視しないです。
(かなり繊細な方以外は、よくわからないと思います)
で。
トリマーさんのハサミが何を重視しているかというと、
「(細ーーーーい毛が)切れる切れない」です。
実はコレ。
意外と研ぎの技術力が問われます。
ハサミの研ぎの技術力です。
シロウトや初心者の場合、
刃は鋭ければ鋭いほどよく切れるから、
細い毛も鋭くしようとします。
でも、これだとうまくいかない・・・
上手な方は、
ハサミの切れる構造を考える。
一枚の刃ではなく、二枚の刃の組み合わせで切れるという構造です。
で、
そのわかりやすいのが、こういったセニングでティッシュを切ったとき、こうなるのが正解です。
実際、ティッシュを切るのではなく、毛を切るので一つの目安にしかなりませんが、目安としてはわかりやすいかと思います。
このセニング(ブレンダーと言われる、櫛刃が太いタイプ)はハサミの構造を理解していないと、難しいですね。理解していてもだけど、、、(笑)
ついでに・・・
押切するクセの強いひとがいますが(最近は減りました)
その人向けに研ぐ場合、わざと切れないようにします。
セニングの場合は、特にわざと切れないようにします。
もったいないけど、そうしないとトラブルが起きやすいからです。
なので、
押切の人のセニングは、(普通に使うと)切れないです。
ということは
押切の人のハサミを借りても、切れないので使えないです。
逆を言えば
押切の人にハサミを貸し出すと、すぐ切れなくなって戻ってきます。
後半真面目になってしまった・・・
ということで、かりんとうを買い占めようとしたハサミ屋さんの話でした!