両櫛のハサミを考えてみる
2020.10.12 11:18
こんにちは。オオタです。
ジャーニーさんの名言「You!やっちゃいなよ!」は墓標に刻みたい言葉です。
14目の両ぐしのセニングと出会いました。
動刃も静刃も櫛になっています。
以前、僕は両方櫛だから、「抜けが良い」と思っていました。
物理的に考えて、ハサミを閉じたとき、隙間が多いので、間違いなく抜けがいいと思っていました。
そんなの当たり前すぎる話だと思っていました。
でもね。
実際、多くの両方櫛刃のセニングを研いで、チェックして、、ってやっていると、そうでもないんです。
むしろ、
抜けの悪いものさえあります。
細身の両櫛とか、です。
でね。
「なんでだろう?」って考えました。
一番の大きな理由は、
物理的に・・だと思っています。
物理的に抜けがいいはずだ!と思っていたのが、
実は、
物理的に考えたら抜けが悪かった・・・ということです。
具体的には、
櫛刃の溝があることで
細い刃となってしまうため、力が伝わりにくくなると考えます。
この写真でいくと、
両櫛でなければ、黄色くらいの太い棒刃になります。
櫛刃になったため、赤の細さになってしまいます。
太いと力は伝わりやすいです。
細いと力が伝わりにくいです。
今のところ、これが一番の原因かと思っています。
ちなみにこの写真のハサミは太めで、両ぐし独特の繊細さは少なかったです。
もちろん、
刃付けの良し悪しも大いに関係します。
あと、「動刃の櫛と静刃の櫛がずれている」という、見てはいけないようなセニングもありますね。