なぜ刃先が切れなくなるか?
2016.10.10 13:36
まずは、刃先の説明から。
と言っても、
「常識っしょ!」
という声が聞こえてきそうです。
刃の先端。
先っちょです。
または、ハサミの刃のネジから遠いところです。
刃先の特徴として、
1.刃元に比べて、繊細に切れる。
2.刃元に比べて、よく切れない
3.刃先に行くほど、毛が切るときすべりにくい。
ということがあります。
なぜ、刃元に比べて、刃先が切れなくなるのが早いのでしょう?
「刃先を良く使うので、刃先が良く切れなくなる。」
と言う話があります。
やはり使う立場の方からすれば、
「良く使う=消耗が激しい」ということになるかと思います。
確かにそういった一面もあります。
例えば、
刃先がよく切れないというハサミでは、
刃先に小さな刃こぼれがあることが多いです。
何かの拍子で、
刃こぼれをさせてしまったのだと思います。
例えば、
・コームをかんだ!
・シザーケースで隣のハサミにぶつけた!
・開いたまま台に置いた!
・硬いホコリやゴミのついた毛を切った
などです。
逆に、
とてもキレイにつかったとします。
ハサミの構造を考えたとき、
同じようにダメージを受ければ、
刃元や刃中より、
刃先が切れないのです。
刃先のほうが力が伝わりにくいからです。
「てこの原理」です。