なぜ、押切は良くないか?
2016.9.2 12:13
以前、押切は良くないと説明しました。
なぜ、よくないのか?
はさみ職人の立場から、
言います。
1.すぐ切れなくなる
無理な力が加わることとで、刃のヘリが早いです。
切れなくなるスピードは、
普通の使い方の何倍にもなると思います。
2.そもそも切れない。
いろいろなハサミがありますが、
クセの強いハサミの場合、押して切ると全く切れないようなものもあります。
この場合の切れないと言うのは、
・毛がすべる、逃げる
・毛が折れる
などの症状です。
この状態では、当然毛を痛めていることにもなります。
3.手を痛める
無理な力が入っているので、肩こりや腰痛の方が多いです。
腱鞘炎で仕事を休んだとか、
手術入院したとか、、、
腱鞘炎の方のハサミは、研ぐときに見るとはっきりと押切の傷があります。
できることなら、
直せるといいんですが、
無理なら、ほどほどに留めることができるといいですね。