なぜ、押切は良くないか?

以前、押切は良くないと説明しました。

なぜ、よくないのか?

はさみ職人の立場から、

言います。

1.すぐ切れなくなる

無理な力が加わることとで、刃のヘリが早いです。

切れなくなるスピードは、

普通の使い方の何倍にもなると思います。

2.そもそも切れない。

いろいろなハサミがありますが、

クセの強いハサミの場合、押して切ると全く切れないようなものもあります。

この場合の切れないと言うのは、

・毛がすべる、逃げる

・毛が折れる

などの症状です。

この状態では、当然毛を痛めていることにもなります。

3.手を痛める

無理な力が入っているので、肩こりや腰痛の方が多いです。

腱鞘炎で仕事を休んだとか、

手術入院したとか、、、

腱鞘炎の方のハサミは、研ぐときに見るとはっきりと押切の傷があります。

できることなら、

直せるといいんですが、

無理なら、ほどほどに留めることができるといいですね。

このページの先頭へ