ハンドル
手で持つところ、指穴があるところ。
一般的には、柄と呼ばれます。
あしと呼ぶ人がいますが、マニアックなひと、または製造するひとです(笑)
ハンドルの種類(メガネ・オフセット)
写真の上がメガネ、指穴がそろっています。
使っている人は美容師さんに多いです。
指穴が比較的大きいせいか安定して持つことが出来にくいですが、反面持つときの自由度が大きく、いろんな持ち方ができるのでいろいろなカットがしやすいと言われています。
下はオフセット、指穴がずれていて親指の穴の位置が前のほうにあります。
使っている人は、美容師さん、理容師さん、トリマーさんです。
人間工学的に持ちやすい並びです。そのため持ったときに安定させやすいです。
どちらがいいということは、ありません。
好みです。
選ぶときのチェックポイント
<美容師さんの場合>
もし、美容師さんで迷っているとしたら、選ぶときのチェック項目としていくつかあります。
- サロンの方針として、「ウチはメガネのハサミは必須」というところがあるので、先輩に確認するといいです。
- メガネで慣れているひとなら、オフセットもあまり違和感なく使えます。しかし、オフセットで慣れているひとはメガネは使いにくいようです。
- メガネは持ちにくいです。しかし、より高い技術を要求されたとき使いやすいと感じることがあるようです。より技術志向が強いのならメガネです。
- オフセットは持ちやすいです。「できるだけ早いデビューをしたい」「私、不器用だから」というひとは、持ちやすいオフセットがいいです。より高い技術のカットができないということはありません。要するに慣れれば、十分可能です。
- セニングは、メガネがいいと思います。メリットは正刃でもったり、逆刃で持ったりすることができることです。それだけ技術の幅がひろがります。しかし、正刃でしか使わない、逆刃でしか使わないという方は、オフセットがいいです。
<理容師さんの場合>
刈り込みハサミなどは、オフセットが普通です。もしかしたら、メガネという選択肢さえないと感じていらっしゃるかもしれません。
メガネのほうが使いやすい可能性もあります。チェックしてみてください。
- セニングで逆刃で刈上げ接続部分のぼかしに使うことが多いですが、長めのスタイルには正刃で使うほうがいいかもしれません。そんなときメガネなら正逆、ひっくり返せばいいです。
- スライドカットをするとき、めがねのほうが使いやすいかもしれません。
- ひきじかのとき、メガネだとしっくりくるという方がいらっしゃいます。
<トリマーさんの場合>
トリミング業界はまだまだ、歴史の浅い業界で、ハサミは理容業界からの影響が強く出ています。そのせいか、ハンドルはほとんどオフセットです。
ハサミの使い方を見ていると、もしかしたら、美容師さんのような使い方のほうが近いと感じることもあります。
- 新しい業界だからこそ、あなたの独自カットが業界標準になるかもしれません。いままで学んだ常識をあえて疑ってみて、新しいハサミにチャレンジしてみてください。
構造
刃とハンドルは、材料が違います。
製造工程で、刃とハンドル部分を溶接して付けるのです。
刃の部分は直接切れ味に完成する硬い鋼材です。しかし、ハンドルは、軟らかく加工しやすいです。軟らかいと加工しやすく磨きやすいといったメリットがあります。