ハサミの知識21 全鋼(ゼンコウ)・着鋼(チャッコウ)
2017.4.30 14:37
天の声:キリンさ~ん、何やっているの?
キリン:エアーシャンプー
天の声:えっ (・o・)
こんにちは
オオタです。
どちらかと言うと、キリンさんよりは、お馬さんが好きです(笑)
深い意味はありません。
さ、
て、
全鋼(ゼンコウ)・着鋼(チャッコウ)のお話です。
シンプルに表すと、
・全鋼=全部が鋼。
・着鋼=鋼+軟鉄、鋼に軟鉄を貼り付けている。
です。
全鋼というのは、わかりやすいです。
全部鋼ということです。
着鋼というのは、刃のところは鋼で、刃ではないところ(峰)は軟鉄です。
鋼というのは硬いので、もろいです。
もろいというのは、折れやすかったり、欠けやすいです。
軟鉄というのは、粘りです。
折れにくく、欠けにくいです。
また、
鋼は削りにくいです。硬いからです。
軟鉄は削りやすいです。柔らかいからです。
むかし、
鋼を削る道具にいいものがなかった頃、
鋼を削るのに時間がたくさんかかりました。
たくさん時間がかかりすぎて、ハサミをたくさん作れない!という問題があります。
少ししか作れないから、高価になる、、、、という感じです。
逆に着鋼の場合、
鋼の部分は削るのに時間がかかりますが、軟鉄の部分は時間がかかりません。
その分早く作れるので、全鋼よりはたくさん作れます。
なので、安く大量に作りやすいです。
ただ、
これは昔の話しです。
今は鋼を削るに技術の進歩があって、それほど差がなく研磨できます。
なので、
99.99%が全部鋼の全鋼です。
ちなみに、
鋼と軟鉄を貼り合わせるというのは、アロンアルファなどの接着剤ではなく、、、
熱で貼り付け、ハンマーでバシバシ叩いて、熱と圧でくっつけるそうです。
じゃ。
また!