切れないけど、使えるハサミと切れるけど使えないハサミ
2017.1.20 15:46
「ママ~、
原油価格下がりすぎ~。
このままだと大損だよ~」
こんにちは
オオタです。
原油が下がった時は、
鉄とコバルトを買うのだ!
最悪ハサミが作れる気がする・・・(笑)
さ、
て、
かわいい子は赤が似合うという話は置いておいて、
使えるハサミの話です。
多くの理容師さん、美容師さんのハサミをお聞きして、
気に入っているハサミについて教えて頂きます。
そこで、
たまに出てくるハサミが
「このハサミ、切れないんだけど、気に入っている」
というハサミです。
僕らハサミ屋の立場からすると、
いいハサミ = 切れるハサミ
です。
なので、
切れないのに
気に入っていて、
よく使うハサミというのは、
わかりにくいですね。
そんな話をまわりのハサミやさんに聞いても、
ほとんど理解されません。
実際に使う機会が少ないからですかね。
さ、
て、
私の考える良いハサミとは、
使う人がいいと思うハサミです。
最悪、いくら自分がこのハサミはよく切れてスゴイ!と思っても、
使う人が切れ味に無関心なら、そのハサミはいいかもしれませんが、そうでないかもしれないのです。
で、
この
「切れないけど、使いやすいハサミ」を良く見せて頂いて、
同時に
切れるけど、あまり使わないハサミと比べると、わかることがあります。
使いに行くはさみは、
ゴツいのが多いです。
重いです。
でかいです。
それが極端だったりします。
そんな目線で、
切れないけど、使いやすいハサミというのは、
軽かったり、
バランスがよかったり・・・
持ちやすいです。
シンプルに出来ています。
(刃の作りはイマイチだったりしますが、)
で、
軽さ重視、使いやすさ重視でハサミを作りました。
とはいえ、よく切れます。
納品したお客さまが言っていたのは
「持った感じ軽いのはよかったです。
でも正直、軽いのであまり良く切れないだろうと思っていました。
実際切ってみると、そんなことはなくて、普通でした。
というか軽いのにこんなに切れるんだという感じでした。」
とのことでした。
そんなハサミがこちら。
FLOWというは、集中しすぎて、時間が止まっているような状態です。
野球で言えば、ピッチャーが投げたボールの縫い目が見えるとか、
ゲームに集中しすぎて、画面の中で自分が動いているような感覚とか・・・
カットなら、
ハサミが切っているのではなくて、
ハサミと一体化した自分の手が切っているような感覚になると思います。
まあ。
ということで、
原油価格が下がったら、灯油をたくさん買って部屋中を温めようっていう話です(笑)
じゃ。
また。