髪の毛が逃げてしまい、切れないときがあります。
毛がすべる」についてコメントさせて頂きます。
(ハサミ状態、使用状況を拝見していないので、一般論としてお考えください。)
まず、
「毛が逃げない」についてですが、
1.よく切れる。
2.基本の開閉をする(静刃は全く動かず、動刃のみ動く)
3.毛は(ドライより)濡れている。
です。
もう少し詳しく説明させていただきます。
1.ハサミが切れない
・ネジがゆるすぎ。
ゆるいと刃に伝わる力が分散して、毛をしっかりととらえず毛が逃げる原因になります。
切れなくなるのが早まります。
一度、切れなくなったら、ねじを締めても効果は薄いです(多少効果があるときもあります)
・刃こぼれ
特にプロのハサミは繊細です。
刃こぼれがあると毛は逃げ、切れなくなります。
床に落とせば切れなくなります。
コームを噛んだり、雑に開いた状態で机に置いたりするだけで、刃こぼれができることがあります。
・不十分な研ぎ
「研ぎに出したら、切れなくなった」という話は、よく耳にします。
上手な人が研いでいるかどうかがポイントです。
新品でも同様です。
最後は職人の手によるものですので、切れる切れないは新品でも、研ぎたても同様です。
・もともと切れない
残念ですが、一定の割合で、もともと切れないハサミは存在します。
それは構造的ものだったり、作りだったり、鋼だったりします。
研いでも切れるようにならないです(中には上手な人が研げばよくなるものもあります)
2.静刃は全く動かず、動刃のみ動く。
これを強くアピールすると、責任を転嫁しているみたいなので、小さい声で言いたいです。
別に動刃静刃を区別しなくてもいいとは思います。
しかし、動刃も静刃も動かせば、毛は逃げます。
ちなみに
私は、静刃がちゃんとできなくて、理容師のお客様に
「オオタさん、そんな風にハサミ使ってんの?毛が滑るのは当たり前だよ。練習しないとだめだよ」って指摘されました。
以前に、
研ぎなおして、
最高に毛が逃げないようにしたことがあります。
切れ味としては、バツバツというか、カツカツというか全くけが逃げないような感じです。
しかし
「研いだのに少し毛がすべるんだけど・・・」
という動画が送られてきたことがありました。
その動画は
乾いた毛でを切っていて、
動刃も静刃も動いていました。
さらに、ハンドルが上で、刃先を下にして使ってました。
更にねじをゆるくして、押切をしていて・・・・
〇〇さん、その使い方って毛が逃げる典型的な使い方ですよ。
って言いたかったですけど、やんわりと大人の紳士モードで対応させていただきました(笑)
3.毛は(ドライより)濡れている。
当たり前なので、恐縮なんですが、毛は濡れていたほうがいいです。