REOX 70
このハサミは京都の方のものです。
僕の中でREOXとメーカーは価格優先のイメージがあります。
そして、
このハサミを見て、「こいつは手強い」と感じました。
REOX 70を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- ハマグリ刃で柳刃
- ネジ
- パネルの出っ張りタイプ。
- ハンドル
- シンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
正直、
ハサミを見れば、
このハサミはこんな感じで、
研げばこんな感じになって、、、
使っているひとはこんなタイプで、、、
そんなことが想像つきます。
すごいね!
と思われるかもしれませんが、
毎日それしかしていないので、
そうなんだと思います。
他のハサミ屋さんもそうだと思いますよ。
聞いてみてください。
で、、、
世の中には
職人が生真面目に
一丁一丁手作りでコツコツ仕上げたというハサミがあります。
こういうハサミは高価になりがちです。
逆の場合もあります。
数をたくさん作って安く提供しましょう!みたいな感じのブランドです。
いわゆるコストパフォーマンスに優れた商品というイメージです。
今回のハサミも、そちらの方かも・・・
と思いました。
ですが、、、
今回のハサミはそうではなかったです。
しっかりと心をいて、仕上げた感じでした。
生真面目に
コツコツと
腕のよい職人の仕事のあとがありました。
平たく言えば、
あまり丁寧に作っていないハサミを
完璧にいい感じに改造されている!
と感じたのです。
この京都にこんなに上手な職人がいるんだ!
競争相手として、手強(てごわ)い!!!手強すぎると感じました。
(今まで、これは手強いなあと感じたのが過去に一度あったのですが、それは後半に。)
手強い言っても、負けですね。
オオタ負けました!!
ほとんど負けてます。
でももしかしたら、ちょっとだけでも僕のほうが優れている点があるかもしれない・・・くらいの敗北感でした。
せめて、、、このハサミの職人はどんなひとなんだ?お名前だけでも、、、みたいな感じになり、勇気を出してお客さんのところに電話をしてみました。
今回の鋏の精度がとてもいい仕事をしていること。
もし京都の職人だったら、教えてほしい、と。
すると、帰ってきた答えは意外なものでした。
・実は引退したお父さんのもの
・箱に閉まってあって息子さんが初めてつかい、初めて研ぎにだした。
ということがわかりました。
なるほど!
今でこそ、このREOXさんはコスト重視で作っているが、その昔、性能重視で優秀な職人の手で作られたハサミがあった。それが今回のものだった。
そう言われて、よく見れば、ヒットポイントが特徴的です。
このヒットポイントは、僕も知っている優秀な職人さんのハサミだということがわかりました。
今は現役ではないでしょう。
京都の最強のライバルは、自分ということになりました(笑)
さて、
過去に一度、手強いなあと感じた話しです。
それは、2009年頃だったと思います。
ハサミを見て、一瞬で手強いと感じました。
---オオタ心の声はじめ---
わぁ、
キレイに研いでいるな。
正直、上手だよ!
基本がしっかりしているし、
真剣に真面目に取り組んでいる。
このひとの後に研ぐんだぁ・・・
っていうか、
何でオレに研ぎを出すんだ?
比べられるんだろうな、、、
嫌だなあ、、
プレッシャーだなあ、、、。
---オオタ心の声おわり---
勇気を出して、
ハサミの持ち主に
誰が研いだのか聞いてみました。
「このハサミ、
前はどんな方が研がれたのですか?」
・
・
・
「オオタさんですよ」
「ガーン・・・・」 _| ̄|○ il||li
いろいろとやっちまった!!!と感じた瞬間でした。
穴があったら入りたい失敗でした。
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