J.A.HENCKELS TSB (7インチオフセット)
ネジですね。
使っているとどんどん緩む、、、確かにそんな状態でした。
そして、
締めると、急に硬くなる、、、確かにそんな状態でした。
なんで?っていう解説をさせて頂きます。
(っていうか、便箋のことりちゃん、かわいすぎー!)
J.A.HENCKELS TSB (7インチオフセット)を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- ハマグリ刃の7インチ
- ネジ
- 出っ張りタイプ。
このメーカーオリジナルネジです。 - ハンドル
- オフセット
久しぶりの記事のアップで、、写真の撮り方がちょっと見にくいかな・・・
はさみ職人's EYE
なんで、ネジが緩いのに、ちょっとしめると、硬くなるのか?
その理由について説明します。
わかりやすいように説明するのは難しいかもしれませんが、トライしてみます。
このハサミの状態は、「めくれている」という状態でした。
(「カエリが出ている」ともいうことがあります。)
この状態は、文字通り刃がめくれている状態です。
逆に反っているような、そんな状態です。
特に刃元がこの状態だと、
開閉がスムーズでなく、油がなくなったようにギコギコしたような感じになります。
これを「ギコギコ状態」と名付けましょう!
ギコギコ状態を避けるには、ネジを緩めればいいです。
まさに、今回のハサミは、ギコギコ状態を避けるためにネジが緩められていました。
そして、少しでも締めると、硬くなり、開閉すると、ギコギコ状態になるわけです。
へぇー。
って感じですかね。
簡単に要約すると、
刃がめくれていると、ギコギコする。です。
で
では、
そうならないためには、どうすればいいのか?
1.めくれないように刃付けをする(研ぐ)
僕がやる仕事ですね。
具体的には、わざと切れないようにします。
もちろん、少しだけです。
ただ、クセの強い場合(この後で説明)は、それなりに切れないようにします。
せっかくキレイに研いだのに、泣く泣く切れないようにするんです。
次は、使う人です。
2.めくれないように開閉する。
これは、押切をしないように開閉すれば、めくれにくいです。
逆に押切をするひとは、めくれやすいです。
このハサミの持ち主の方も、押切のクセが強めでした。
できることなら、直すといいのですが、、、、。
無理なら、小まめに研ぐとか、、、必要ですね。
3.セームでひねるように拭く
プロのハサミって開閉すると、極わずかですが、めくれるものです。
(それだけ鋭くよく切れる刃がついているので、仕方がないことなんですが。)
極わずかな小さいうちだと、ちょっとしたホコリ程度です。
このとき、セームで拭くと、きれいに拭きとれるものなんです。
小さいうちに拭き取るというのがポイントで、大きくなると拭き取ることができません。
なので、新品や研ぎたてはこまめに拭きましょう!って言われます。
4.その他
ハサミって、いろいろなバランスで決まってきます。
このギコギコ状態も、ネジも関係します。
アソビが大きすぎたり、、、、とか。
鋼も関係します。
硬さと粘りとか、、です。
ぶっちゃけ、使う人との相性みたいなものもあるかと思います。
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