カット率
カット率とは、セニングでどれくらいすくことができるかを表すときに使います。
(会話例)
「いまのセニングは、カット率10%でなので、もっと取れるものが欲しいです。カット率が25%くらいがいいと思っています。」
- カット率10%というのは、このセニングで切ったとき、毛100本のうち10本切れると言う意味です。
- カット率25%というのは、毛1,000本のうち、250本切れるという意味です。
- カット率50%というのは、一回閉じて、毛10,000本のうち、5,000本切れるという意味です。
カット率を決める要素は、
- くし刃の数
- くし刃の先(V溝)
- 刃の状態
です。
くし刃の数
一般的に30目より、40目の方がカット率が高いものです。(例外も多々あります)
ちなみに、間違いやすいのは、くしが30目だと、カット率30%という意味はありません。
40目だから、40%ということもありません。
カットして、30%の毛が落ちたら30%ということです。
くし刃の先(V溝)
くし刃の先でカット率が変わります。
一番取れないものは、溝がないフラットのタイプです。
次にVの溝。
そして、VVになっている溝、そしてVVVになっているもの・・・
このV溝も深いほどカット率が高くなります。
刃の状態
たまに、「セニングだから、研が無くてOK。」と言う方もいらっしゃいます。
ハサミですから、セニングも使えば切れなくなります。
切れなくなると、毛を引きちぎるようになり枝毛の原因をつくります。
と同時に、カット率が落ちているのが感覚として分かるのではないでしょうか?
つまり、新しいときや研ぎたてでは、カット率は高く、使っていくうちにカット率は下がるものです。
カット率の測定
たまに30目はカット率20%、40目はカット率30%と決め付けるひとがいますが、一概にそんなことはありません。
くし刃の先によって、かなり変わるものです。
では、どうやってカット率を決めているのでしょうか?
それは、
なんとなく です。
もしくは、
直感 です。
または、
誰かが ○○%と言ったから です。
厳密に測る機械があるわけではないのです。
そのため、A社のカット率30%とB社のカット率30%は違います。
重要なのでもう一度。
A社のカット率30%とB社のカット率30%は違います。
つまり、
カット率は、アバウトに参考にする程度がいいです。
もし、新しく買うのなら実際に切ってみてからがいいですね。
それができないのなら、返品対応してくれるところとかがいいですね。