よくある質問

錆びてしまった鋏は、使えるようになるか

質問:錆びてしまった鋏もあるんですが、研いだら使えるようになるでしょうか?

回答:こんにちは。

錆びてしまったハサミが使えるかどうか?

これは、どこが、どのくらいサビているかが問題です。

刃のところがうっすらサビている場合は、通常研磨で修正可能です。

それ以上の場合は、現物を診て判断させていただきます。

下記は、目安として参考にしてみてください。

1.よく見ると、サビが浮いている場合

この場合は、通常に研いで問題なく切れ味が復活します。

2.よく見なくても、刃のところにサビがある場合

基本的にサビているところは、削り取ります。

削りとることができれば、使えるようになります。

・表面を削ればとれるような、軽いサビ。

この場合は、問題ないレベルです。通常に使えます。

・削っても削っても取れない、根が深いサビ。

ちょっと問題です。

もし、完全を目指して直そうとした場合、形が変わってしまうほど削る必要がでてきます。

これはやって見ないと何とも言えません。

どの程度かは、お客様のご要望しだいです。

当店におまかせ頂く場合は、当店の判断でほどほどに気にならないだろう程度で削るのをやめます。

3.真っ黒、真茶色の場合

サビの種類、ハサミの鋼材よってサビの色が違います。

真っ黒の場合、根が深い可能性があります。

逆に茶色の場合、根が浅い可能性があります。

両方ともやってみないとわかりません。

全体的にサビを落として、きれいにすることも可能です。

これを新装(シンソウ)と呼びます。

新装の場合、長く連れ添ったハサミを新装して飾っておくという方もいらっしゃいました。

また、「オヤジが病気で倒れたんだけど。そろそろ復帰できそうだから、一番使いやすいというハサミを完璧な状態にして・・・」という親孝行のかたもいらっしゃいました。