三輪 AD40
「三輪」というブランドのハサミです。
名古屋周辺のブランドです。なぜなら、ご依頼頂く方が名古屋周辺の方だからです。
先代の職人さんは素晴らしい方だったようです。
代替わりして、、、いい研ぎ屋さんがいない・・・・という悩みをお持ちの方が多いようです。
今の状態は「ん~、、、どうかなぁ~?」という感じだそうです
三輪 AD40を研ぎました
ハサミDATA
【刃】
櫛刃・・・シンプルなv溝の40目。
棒刃・・・シンプルな直刃
【ネジ】
出っ張りのカチカチタイプ。
【ハンドル】
オフセット。静刃が長いです。
はさみ職人's EYE
前回のカットシザーはやや鈍角の刃でした。(前回)
そして、雑な刃でした。
このハサミは、すごく鈍角な刃がついていました。
依頼のメモで「ん~、、、どうかなぁ~?」とのことでしたが、まさにその通り!
素晴らしい言葉のセンスです。
実は、、、
セニングの研ぎ方って少し難しいと言われています。
素人のひとが
カットシザーを
てきとーーに研いだら、
だいたい切れなくなります。
しかし、それなりには切れます。
(いろいろストレスがたまりますが、、、)
しかし、
セニングの場合、てきとーに研ぐと全くといいほど、切れません。
まさに「やってもうた!」状態になりやすいです。(笑)
ただ、中にはいろいろ工夫して、
この状態をクリアする方法をみつけるひとが出てきます。
それは、棒刃の表側だけを研ぐという方法です。
これだと、ちょっとだけ良くなった気がします。
今回のセニングは、この状態でした。
その後、研ぎました。
研ぐ前がそれなりだったので、研いだあとは試し切りをしたら、
天にも登るようなすごくよく切れるようになりました。
持ち主の方より先に使ってしまって、申し訳ないくらいです。
とはいえ、よく切れるセニングは、とてもいい感じですね。
コメント