ICS 7インチ
このハサミの材料ですが、ステライトという材料です。
その特徴は、どんなものなんでしょうか?
ICS 7インチを研ぎました
ハサミDATA
7インチオフセット。
刃は笹刃くらいのRがあります。ハマグリ刃です。
ネジはメーカー独自の出っ張りタイプ。
ハンドルは長めのオフセットです。
はさみ職人's EYE
金属の材料を一般的には、鋼材(コウザイ)と呼びます。
ハサミの場合、鋼材と言えば、440Cとか、コバルトスペシャルとか・・・マニアックなものでいろいろあります。
ちなみに間違いやすいのが「刃材(ハザイ)」。これはハガネの材料という意味より、ハサミの刃の部分の材料という意味で使われうことが多いです。
さて。
このICSというハサミの鋼材は、「ステライト」です。
これはコバルトという鉱物が多く含んだものです。
一般のハガネは、鉄をベースに鍛冶屋さんがカチカチと作るものです。
しかしこのステライトは、詳しくはわかりませんが、溶かして型に流し込んでハサミの形にするようです。
ということで、厳しい頑固者に言わせれば、ハガネではないです!!!
とはいえ、硬い金属なのでハサミに使われているのです。
特徴は、耐摩耗性に優れているということです。
耐摩耗性というのは、なかなかすり減らないと言う意味です。
どういうことかというと、イチゴのにおいの消しゴムをイメージしてください。
三菱UNIの消しゴムよりも、減りが遅いですよね。
そんなすり減りにくい特徴があります。
最近のにおいつき消しゴムは、よくなってきているので分かりにくいかもしれませんね。
フィリクスションの裏側のゴムに置き換えてください。
普通の消しゴムと比べて、こすってもすり減らないですよね。
ハサミの鋼も同じで、開閉で動刃と静刃が触れるので、わずかに磨り減ります。
そして、
切れ味は、研ぐひとによってかなり変わります。
そのせいか、好き嫌いの差が大きいタイプの鋼材です。
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