Mork BW-70
ネジはどのくらい締めた方がいいのか?
それは、
できるだけきつめがいいです。
「え~。でもキツイとつかれちゃうしー」っていう方、(後半へ続く)
ちなみに今回のハサミは特殊なタイプハサミでした。その辺も(後半で)
Mork BW-70を研ぎました
ハサミDATA
- 刃
- はまぐり刃 笹刃
- ネジ
- 出っ張っているが、特殊なねじ回しを使って締めたり緩めたりします
- ハンドル
- シンプルなオフセット
はさみ職人's EYE
ネジはどのくらい締めた方がいいのか?という話でした。
答えは、
できるだけきつめがいいです。
「え~。でもキツイとつかれちゃうしー」っていう方。
“できるだけ”なので、キツイときは緩(ゆる)めてね!
じゃあ。自分でネジの調節をしなさい!ってことですか?
そうですよぉぉぉ・・・
靴ひもと同じような感じです。
靴のひもが緩い方が好きなら、キツくする必要はないです。
(私の靴も、緩い派です。脱いだり、履いたりしやすいし・・・)
でも、
その靴がスポーツ用なら、キツメにするでしょう。
その「キツイ」の中でも、完全に一体感が出るようによりキツメが好みもあるでしょうし、きつすぎるとフィットしていいんだけど、時間がたった時に痛く感じるのでちょっとだけ緩くするとか・・・好みであるかと思います。
ハサミのネジの硬さも同じです。
緩ければ緩いほど開閉がしやすいかと思います。
開閉だけを考えたら、手に負担は少ないですね。
しかし、
毛を切るための開閉と考えると変わってきます。
緩いほど切れないです。
切れない分、他に力が入って手や指が痛くなります。
緩いほど、切れなくなるのが早いです。
こまめに研ぎを出せばいいことなんですが・・・(笑)
緩いほど、トラブルが多いです。
刃と刃のケンカで閉じなくなったとか・・
なぜか、刃こぼれが出来たとか・・・
まあ、これも研ぎに出せば直ることですが・・・(笑)
じゃあ。研ぎに出せばいいんだったら、・・・
まあ、それはそれでOKです。
普通の人が半年切れ味が持続しているのに、
ネジを緩めすぎて、1週間で切れなくなってしまうといったことも、あります。
そこまでになると、いろいろとお節介なことを言いたくなりますが・・・
まあ、それでも使う人が使いやすければ、それが一番いいですね!
はい。
繰り返しますが、使いやすいようにするのが一番いいです!!!
ちなみに今回のハサミは特殊なタイプハサミでした。
(実はこれが一番言いたかった。)
というのは、
普通のハサミのショクテンに当たる部分がなく、浮いている(スペースがある)状態です。
そのため
・ネジを締めると刃元の刃のあたりが強くなります。
・ネジをゆるめると刃先の刃の当たりが強くなります。
(ちなみには開閉が軽いというメリットがあります)
具体的に説明すると、
このように見たときの図で説明です。
ネジがしまっているとき
どちらかというと刃元が切れて、刃先が弱い。
ネジをゆるめると
ネジを締めた時、刃先の調子になります。
その後、ゆるめれば、より刃先重視になります。
が・・・緩めすぎたら、全く力が伝わらず切れないです。
こういった特殊な構造なので、笹刃のわりに毛は逃げないです。
説明通じたかな?
詳しくは、僕に聞かず、MORKさんの営業さんに聞いてください(笑)
ウソウソ・・・できるだけ一生懸命説明させていただきます (^_-)-☆
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